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先生!こんなこと本当にできるの? [教育・生涯学習]

埼玉県教育委員会は、県内全ての公立小学校823校の空き教室を地域に開放する方針を決めたと報道されたが、これって難しいというか無理でしょう。
学校に言わせれば空き教室は無いわけだし、急に空くんじゃ、これまでどんな管理してきたんだってことになりかねない。まぁ、これは厭味として。

空き教室は授業のある平日のほか、土・日曜日も開放すると言うのだが、土日の開放には施設を改修しなければならず、そう簡単には行かないだろう。
まずどうやって出入りするのか、登校口から?職員通用口から?それとも教室へ直接入れるようにする?警備システムも入れなければならない。トイレや備品だって問題だ。子ども用のトイレや備品は大人にとっては使い辛い。それらの費用はどうするんだ。自治体が出すのか?利用者側か?県は出さんだろう。

でも、そんなことより最大の難関は、学校施設に一般人を入れたくない学校の先生の意識だ。自分たちの聖域であり、できるだけ排除することに腐心してきた先生が、そんなに簡単に開放するわけが無いと思えてならない。
県は地域の人たちに学校と地域、家庭をつなぐ「ふれあい推進長」になってもらい、そこに運営を任せて自由に出入りできるようにしたい上に「推進長」は、校内外で気づいた子どもや教員の様子を学校に知らせ、学校の情報を住民に提供するんだそうだ。スパイを校内で飼うことになり、これには先生も嫌がることでしょう。

県教委によると、自治体の会合など地域の活動に使うほか、子どもが地域の大人に悩みを相談したり、子育て中の親が助言を受けたりする場になるよう目指すにしても、相談への回答や助言が学校の方針と違っていたらどうするのか?「推進長」組織が、学校の御用団体になったり、反対に圧力団体になったり、どうやってバランスを取るのか?

もちろん、子どもたちが大人たちに温かい目で見守られたり、教育力が低下したとされる学校や家庭を補うことが期待されているし、地域住民にはそれだけの力がある。学校が常に地域住民から見られている緊張感から不審者の侵入防止にもつながるということもあるだろう。ぜひそうなるように総力上げてバックアップして欲しい。


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