弁護士がもっと真摯にならねば [山口県光市母子殺害事件考]
山口県光市母子殺害事件の裁判で、被告側弁護団へ市民からネットなどを通じて「懲戒」を求める請求が数百件という単位で相次いでいることがわかった。
巨大掲示板絡みのようで全うな要求である可能性は低そうだが、暴発しそうな感がある。
それに対して有志と語る弁護士集団が数を頼んで「被告が弁護を受ける権利を否定する言動に抗議し、直ちに中止を求める」という緊急アピールを出した。
ちょっとまって欲しい。この裁判で、裁判をないがしろにしているのは弁護団ではないか。
私もこのブログをはじめ各所で弁護団の対応を批判しているが、その思いが法曹界という特殊な世界を知らない一般市民の考えなのだ。
「弁護士」と言えば何でも通ると思っている時代ではなくなったことを弁護士たちは知るべきだ。
先日も
「被告が弁護を受ける権利」を養護するのは当然なことだ。
市民がなぜ怒りの声を上げているのかをもう一度考えてみてほしい。
というよりも、市民の素朴な疑問に法曹界は全く気づいていないのだ。
まして、市民が声を上げることは権利として認められていることではないのか。
それを妨害しようとするのは権力側の横暴でしかない。
いつから市民の権利を守る弁護士会でなくなったのか不思議にさえ思う。
権利というのは両面があることを忘れてはならないし、普段からその二面性を使い分けているではないか。
「あってはならない暴挙だ」
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ようは 権力 お金のある人が 力のある弁護士に 黒を白にしてもらうのが裁判と 思われているのでしょうね。
by mako (2007-06-24 07:17)
金だけで動く国は、いつか滅亡しますね。
by こう (2007-06-24 08:55)
makoさん、コメントありがとう。
結局、金・カネ・かねなんでしょう。
弁護士が清廉潔白なんてのは幻想なだけ。
検察官をやめて弁護士になる人が多いわけですが、こういうのって大丈夫なんですかね。
by 南雲しのぶ (2007-06-25 07:54)
こうちゃん、コメントありがとう。
今回、山口母子殺害事件では21名が弁護士として名を連ねています。
こういうのって名を売りたいだけなような気もしますがね。
どういう気持ちで連ねているのか。
by 南雲しのぶ (2007-06-25 07:57)
本文とは直接関係ありませんが
今国会の法務委員会で全国犯罪被害者の会の岡村勲代表が、参考人として出席しました。衆議院インターネット中継でみましたが、胸打たれるものがありましたね。ちなみに衆議院のサイトでも文字起こしされているので是非見てください（５月２９日の法務委員会です）
でも、この岡村弁護士の覚悟を思うだけで胸が締め付けられます。日弁連の副会長になった弁護士さんなのに、現在、その日弁連に弓を向けている形ですからね（因みに、弁護士さんの中でも活動に賛同してくれている方もいます）。答弁を聞いてると、自分も以前は被告人の人権ばかり考えていたが、妻を殺されて被害者が蚊帳の外に置かれている現実に愕然としたと述べています。現在のモラルが欠如した弁護士に是非聞いて欲しいと思った答弁でした。
尚、この法務委員会で片山徒有さんも参考人として答弁しているので、是非ごらんになってみて下さい。
by (2007-06-25 21:55)
woody45さん、コメントありがとう。
岡村弁護士の発言はテレビで放映されていましたね。
戦後、人権というものが大きく動きました。
反転したと言っても良いくらいです。
そのために、「容疑者（被告）」側ばかりに気が行ってしまったのでしょう。
反動によって動いたものは、その揺れ戻しも大きくなるものです。
それをできるだけ緩やかにするためにも、できるだけ早い対応が必要なのです。
国会はあまりに動き出しが遅過ぎて国民の意識と乖離しすぎています。
刑事裁判に被害者参加が検討されていますが、求刑を行なうことも含まれていますが、私は少し行き過ぎなのだと思っています。
慎重でありながらできるだけ早く改善がなされる事を望みます。
by 南雲しのぶ (2007-06-26 05:55)
記事を読んで胸が締め付けられる思いです。弁護士さんそりゃおかしいですと署名活動してれば飛んで行きたい所です。
by ヒロ (2007-06-27 18:53)
ヒロさん、コメントありがとう。
すでにネット上では署名を集めている人も居るみたいですので探してみてはいかがでしょうか。
弁護士と言えば何でも通ると言う時代では無くなったということなのでしょうね。
by 南雲しのぶ (2007-06-27 19:52)
何かこの日本という国は、基本がおかしくなってきて崩壊に
向かっているようで嘆かわしいことです。
山口市母子殺害の件は、国の重要基本とも言うべき未来ある幸せな家庭を壊したのであるから、犯人はすぐに排除される
べきものと思います。
そうでなければ日本の未来はありません。
小学生を殺すとか、幼い子供を殺すのも同じく国の基本を壊したものですので、排除されなければなりません。
殺人という議論の前に、上記のようなことを犯した人は、未成年、成年の区別無く排除せざるを得ません。
そうでなければ、国としての存続が危うくなります。
排除の方法は、死刑でも一生刑務所から出る事の出来ない
ほんとうの無期懲役刑でもいいのです。
死刑廃止論者は、なぜ真っ先に一生刑務所から出る事のできない無期懲役刑の設置をしようとしないのでしょうか。
光市の母子殺人犯人の弁護を、死刑廃止の手段に使うなど
もってのほかです。
私は、いち一般市民にすぎませんが、このケースの経過をみれば見るほど、義憤を抑えきれず、なにか行動しなければと
考えています。
by ruhia (2007-06-27 21:34)
ruhiaさん、コメントありがとう。
年齢・性別に限らず人を殺すということは、それなりの罰を受けなければならないのでしょう。
それは排除するのではなく、法による秩序の維持です。
法で死刑が認められ、それに適合する犯罪が行なわれたなら、単に人権という一言で回避するのではなく、事実と犯人の人柄を見ながら裁かなければならないのだと思います。
今回の裁判は、弁護士による政治的アピールとして使おうとしていることが問題を大きくしているのでしょう。
by 南雲しのぶ (2007-06-28 06:06)
山口光市の男がやった事、頭の中で目を閉じて想像してみて下さい。貴方の家族が同じことされたら、弁護についているエライ先生方、心神喪失だから母親に見えたとかの理由で、許せますか？ よく、まあ思いつくね！自殺サイトで見つけた人を次々と殺した前上の方が、罪を認めて、少しはみならえ！
by レボ龍 (2007-09-06 04:42)
レボ龍さん、コメントありがとう。
お気持ちは十分わかります。
しかし、全てを決するのは裁判です。
そこのとことを踏み越えてしまうのは、人権派弁護団側を利するだけです。
傍観者側も落ち着いてみて行く必要があるようにも思います。
by 南雲しのぶ (2007-09-06 05:46)