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一回目の集中審理が終わりました [山口県光市母子殺害事件考]

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関連資料

「母子殺害・遺族の本村さん「聞くに堪えない3日間だった」(so-netnews リンク切れ)


やはりというか三日目になると報道のスピードも関心も落ちて来る。
ハッキリ言って弁護士側の死刑回避作戦により、あまりに意味の無い差し戻し審となっている。

三日目は、いよいよ弁護側による犯罪心理鑑定の証人尋問だった。
鑑定人であり証人である人物は、日本福祉大副学長で臨床心理士の加藤幸雄教授。
当然、安田弁護士の昵懇ですから被告側有利な発言しかしません。

「自我が低下した中で、弥生さんに優しく接してもらい、亡き母のように甘えさせてくれるはずだという強い思いこみが(元少年に)生じた」と言っている。
自我が低下しているってどういうことから判断できるのだろうか。
水道工事を装い若い女性の居宅に侵入して犯行に及ぶことのどこに自我の低下が見られるのだろうか。
そんなこと言ったら誰も彼も自我の低下した人になってしまう。

精神鑑定というのは何とでもなってしまう。
覚えているだろうか、大教大附属池田小学校児童殺傷事件の犯人宅間守が幾度も精神鑑定をすり抜けて、結果あの大事件を起こしたことを。
あの時、精神鑑定をした人たちはどういう責任をとっているのか。

困った事に、広島高等裁判所の楢崎康英裁判長は、犯罪心理鑑定書や、被告が遺族にあてた謝罪の手紙を証拠採用した挙げ句に「被告の証言が大幅に変遷したことについて次回の集中審理で聞いてみたい」と証言に聞く耳を持つことを示唆したのだ。
「ふざけた証言を繰り返してはならない」と注意するのかと思ったらこの様だ。

だいたい、7年も経ってからの謝罪の手紙に何の意味があろう。
なぜ一審終了後に出さなかったのか。二審後は。
死刑になるかも知れないから慌てて謝罪するなど愚の骨頂だ。

今回の集中審理では、余りにこれまでの経過を無視した大転換に驚かされた。
十分過ぎるくらいに台詞会わせが済んでいて、芝居をみているようだったというのが大方の味方だ。
それと被告が検察からの質問に答えなかったりはぐらかしたりしたのは、自信の無さを露呈しているとも言える。
弁護団ともそこまでは打ち合わせができなかったのだろう。

集中審理というのは、なぜ3日でワンセットなのだろうか。
集中というから5〜6日を一セットとして一週おきくらいにやるのかと思ったら違うらしい。

今後の予定としては、7月24〜26日と9月18〜20日に集中審理がある。
また弁護側のやりたい放題、言いたい放題が続いてはならない。


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水色の花より

今回のこの3日間を国民の多くはどう思って見ていたか、想像に難くない。たった一人で戦っておられる本村さんの言葉の一つ一つにこの世の中で大切なものを見ず知らずの鬼畜によって奪われた憤りと悔しさが伝わってきた。あの弁護団の存在そのものを私は疑う。何を持って意図して弁護しているのか、私には全く理解不能だ。こんなことがまかり通る世の中は許されない。私たちにできることは何かないのか、誰か教えて欲しい。むなしくて、愚かすぎる。ドラえもんまで持ち出して、子どもやドラえもんを知っている多くのファンをも愚弄する弁護団と鬼畜。すべて許せない。
by 水色の花より (2007-06-29 06:58) 

あさまま

わたしも子を持つ母としてやりきれない。
高校生のわが子が弁護団の肩をもつのも考えられない。
あれが正義とまかりとおる世の中にはなるな!!

弁護士たるや、真実を追求し、未成年だった被告に事実を受け止めさせ、申し訳ないことをしたと被害者にお詫びをさせて刑を軽くする方向で死刑回避をさせるならば、意味があると思うが・・・

今回の事実を捻じ曲げ空想物語を作ってまで被害者を弁護?それって、犯罪じゃないの?
by あさまま (2007-06-29 07:17) 

taka

こんな事が許されるのなら、いったい何が正義かわからない。弁護団の方が、本村さんのように家族を奪われても同じような意見を持ち続けていられるのだろうか?ふざけた弁護団のことはさて置き、本村さんには思いを遂げて欲しい。
by taka (2007-06-29 07:21) 

ridia

本村さん、まだ31歳なんですよね・・・
若いのにものすごい苦労させられて。この裁判が終わらない限り自分の人生を楽しむことが出来ないんでしょうね。
by ridia (2007-06-29 08:37) 

南雲しのぶ

水色の花よりさん、コメントありがとう。
多分、弁護団は高裁判決後に最高裁へ再上告し、それでもダメなら再審請求を連発する気で居るのでは無いかと思っています。
そのためにこれまでを全く否定する形に持って行きたいのでしょう。
それと、違っていたら申し訳無いのですが、コメントをせっかく続けていただけるならコテハンにしていただけると嬉しいのですが。
お願いします。
by 南雲しのぶ (2007-06-29 19:01) 

南雲しのぶ

あさままさん、コメントありがとう。
お子さんは弁護団よりのご意見なのですか。
若い内は判官びいきではありませんが、負けているように見える側が良く見えてしまうことが多いんですよね。
そのうちに真実が見えて来ますよ。
弁護団は今回のことで死刑廃止論が市民意識から嫌悪されることを理解すべきだと思いますがね。
by 南雲しのぶ (2007-06-29 19:05) 

南雲しのぶ

takaさん、コメントありがとう。
この弁護団は多分、家族が虐殺されたところで「死刑廃止」と言い続けます。
それほどに筋金入りなのです。
いずれにしても、ここまでカリスマになると後には引けないものですから。
by 南雲しのぶ (2007-06-29 19:08) 

南雲しのぶ

ridiaさん、コメントありがとう。
福田被告はすでに8年も生きながらえ、弥生さんより年長になってしまいました。
一日千秋とは申しますが、日の過ぎるのは早いものです。
本村氏には、燃え尽き症候群に陥らないで欲しいと願うばかりです。
by 南雲しのぶ (2007-06-29 19:11) 

@yuu

ニュースで久々に取り上げられているのを見て、あまりのバカバカしい内容に、彼とふたり呆れてしまいました。
本村さんは自分の人生をこの裁判に全てかけている...とどこかの報道特番でやっていました
あの時、何も起こっていなければ娘さんは小学生になっていて、隣で奥様も一緒に笑い...そんな生活があったかもしれないのに...と哀しくなってしまいます
家族を汚された以上に本村さんがうけるべきだった幸せな人生は、誰が償ってくれるのでしょうか?
7年もたって、成人し、いい大人になっているはずの被告の証言とその証言を擁護する弁護団、どう考えても自分達の利益の追求にしか見えないのは私だけでしょうか?
by @yuu (2007-06-29 19:28) 

南雲しのぶ

@yuuさん、コメントありがとう。
本村さんの努力というのは、被害者関係者の地位向上と言う点でも非常な成果があったと思います。
これまで被害者側はどうしても二の次という立場に置かれていましたが、補償や心的なサポートなどこれからドンドン変わって行くでしょう。
それで初めて人権国家になるのかも知れません。
被告側の人権だけしか考えられなかったことがおかしかったのですから。
by 南雲しのぶ (2007-06-29 19:39) 

川崎ふう

弁護士21人に怒りを覚えます。
何故 今更 無かった事にしようと考えるのでしょうか。
福田被告が、木村さんの奥様、お嬢ちゃまを殺した事は変えようの無い事実でしょう。
ドラえもん?生き返る蘇生? もし ご自分の家族が殺されて
7年も経った後、ドラえもん?なんて言葉か法廷ででたら、受け止めれるのでしょうか。
罪を犯した人に対して、自分の命で償って欲しいと考えて当たり前なのではないですか。
何故、報道機関は、犯人の名前を出さないのですか。
26歳は、少年では無いはず。
顔を出し、罪を自覚させるべきです。
by 川崎ふう (2007-06-30 16:43) 

南雲しのぶ

川崎ふうさん、コメントありがとう。
こんなに大人数がついてくれるなら、一審二審の時からついてあげれば良かったんですよね。
安田弁護士がつくことになったからといって今さらつくのはおかしなはなしです。
実名を出さないのは少年時の犯罪だからの一言なんでしょう。
でも、ネットでは実名は出ているし写真も流出していますけどね。
by 南雲しのぶ (2007-07-01 07:15) 

こう

確かに、段々と話題に上らなくなって来ました。
弁護団のやっていることは、どう考えても変です。
これで死刑が回避されたら、みんな同じことを始めますよ。
by こう (2007-07-01 13:01) 

南雲しのぶ

こうちゃん、コメントありがとう。
この裁判は長丁場になるでしょうね。
ただ、最終的な判断は裁判で決まることですから、それを待ちましょう。
死刑の回避は難しいでしょうが、まだまだ法的手段は残っています。
その方が気になるんですよね。
by 南雲しのぶ (2007-07-01 14:07) 

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