SSブログ

ただより高いものはない [少子化・高齢化・格差]

asahi.com(朝日新聞社):市長。「ブックスタート」しないの、うちだけですよ - 社会
某宗教系政党の率先で全国展開をしている「ブックスタート」。
シンパが実施していない自治体に押し掛けて脅迫をし始めた。ブックスタートというのは、乳児のころから保護者が絵本を読み聞かせることで家庭の中に読書習慣を定着させると言うものだ。
そのためにだいたい0歳児(12ヶ月)検診などの時に検診会場で子ども担当課や図書館がボランティアなどを使って絵本の読み聞かせを実演してみせて、その際に無料で絵本を配布している。

もともとイギリスで行なわれて効果が宣伝されるようになり、01年から日本でもボチボチ行なわれるようになってきた。
イギリスでは事実、家庭での読書環境が改善されてきたというレポートが出されている。
ただ、それはあくまでイギリスの話しだ。

さて、今回の話しは、絵本研究家で元小学校教員らがリーダーの市民団体が「長野県の市で実施していないのは長野市だけ」と因縁をつけて実施を迫った。
ここで問題になるのは、普通に流通している絵本を行政が買い上げて無料で対象者に頒布しているということだ。

例えば、長野市では500万円の費用がかかると言われている。
この数字が正しいかどうか分らないが、絵本代など直接目に見える費用ということだろう。
このほかに、職員の人件費や広告費といった目に見えない費用やボランティアだから費用は発生しないのだろうがそれを労賃として見た費用、などなどそれにかかるコストを考えるともっとかかっているだろう。

で、長野市立図書館の図書購入費は19年度は約7千万円。
20年度は多分約6.5千万円だったと記憶している。
7千万円の内500万円は約7%となる。
6.5千万円なら約8%。
かなり大きな金額だ。

無料で配って、読書環境が改善しているかどうかもわからないことに金を使うのは”無駄”以外の何ものでも無いように思えてならないのは私だけではないはずだ。
図書館に子ども向けの本を購入したり図書館利用をPRする方がよほど効果的だ。

事実、長野市とて何もやっていないのではなく、6〜7ヶ月検診時に読み聞かせ実演をして、良書のリストを配布していると言う。
なぜに無料で、市販されている本を配布しなければならないのか、という疑問は未だに解決できない。
もし、どうしても絵本を配らねばならないというのではれば、絵本研究家がリーダーの市民団体が市民にカンパを募って民間活動をして行なえば良いではないのか?
それをせずして公金を使えというのは愚の骨頂である。

だいたい、絵本研究家って作家や出版社と関係があるわけで、本の売れ行きが悪いからと言って行政に買わせるって魂胆が見え見えだ。
ちなみにブックスタートで配られている絵本はNPOブックスタートセンターなる団体が選定しており、それ以外の人が推薦した本を使うと”ブックスタート”という名称を使えない仕組みになっていたはずだ。
特定の本しか使えないということも問題ではないだろうか?

図書館の資料購入費を増やして誰でも自由に読める本を増やそう!!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。