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どのくらいの飲酒だったのか [時事・日常生活]

「飲酒後お産扱う 大阪の愛染橋病院副院長」:イザ!
東名用賀事件や福岡3幼児死亡ひき逃げ事件などの飲酒運転による悲惨な事故から端を発したかのような飲酒撲滅の気運。
禁煙旋風と同じように排除一色にならなければ良いと不安でならない。
飲酒は人の行動を鈍らせる。
少しの飲酒でも危険性がないわけではない。

しかし、どうだろうか。
この報道でも「飲酒の事実があった」と言うだけだ。
外部から情報が入ったため病院で調査したら発覚したようだ。
ということは、飲酒によるアルコール濃度はわからないではないか。
酩酊状態であったとか言うことが別にわかっているのだろうか?
「飲んだ」という事実だけでこのような大げさな会見まで開くと言うのだから相当な量だったのか?
中途半端な報道では疑問ばかりが浮かんでしまう。

例えばだ。
飲酒したからお産を取り扱えないというのであれば産科医は酒を飲んではいけない事になる。
この病院は複数の医師がいるので当直や宅直を決めていたというが、緊急時であったり個人病院の場合はどうなのだろう?
出産はいつ起こるかわからない。
飛び込みまで含めれば24時間、息つくヒマはない。
それでも飲酒するな、と言えるのだろうか。
それでは産科医になる者は居なくなると思うが、今回医師側を批判している人はどう考えているのだろう。

やはり、飲酒しているのであればメインには立たずアシストに徹するとか、飲酒運転と同じようにアルコールチェッカーを使って何ミリ以下ならOKとか事前に決めておくべきだろう。
日本はこういうことに対して後手後手に廻っていることが多過ぎる。
一度立ち止まって見つめ直すことこそ大切だ。

私も仕事で帰宅後に呼び出しがかかることがある。
飲んだ後だと出られなくて申し訳無く思う事がある。
飲んだら仕事が出来ないと言うのであれば誰も飲酒などできなくなってしまうような気もするが・・・。
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コメント 4

テレマーカー

だめですよ。南雲さん。
>私も仕事で帰宅後に呼び出しがかかることがある。
飲んだ後だと出られなくて申し訳無く思う事がある。
飲んだら仕事が出来ないと言うのであれば誰も飲酒などできなくなってしまうような気もするが・・・。
これでは、呼び出しの仕事の要請に応える為に、飲酒した状態で運転してもいいという論法になりますよ。

確かにこのニュースでは飲酒の程度はわかりませんが、お産というのは時に危険なものであり、安全ではない以上「酒気帯び」でもいけませんよ。
この場合、飲酒と、緊急呼び出しと、論議を分けるべきです。
完全に休みの状態で呼び出しがあるというのは、人員が少ないために起こっていることであって、そちらを論ずべきで、飲酒をしても応えなければならない時は免除せよという発言に聞こえる言い方はやめるべきでしょう。
例えるならこうです。
「急病になってパイロットが不足になった。500余名の乗客の為に、以降の機体のやりくりの為に(欠航便を出さないために)空港バーで飲んでいたパイロットに飛行を頼んだ。以後の一千名以上の人のためにも大目に見てくれ」と。

私はカメラマンなので、納品が急に速まる可能性(車で届ける)もあり、お酒はほとんど飲めないです。
「仕事上飲酒が出来ない」この事を不満に思うなら、どうぞ飲酒を取ってくださいと思っています。
自分で仕事を選んでやる以上、やっている以上、やるべき事、「やらざるを得ない事」、やってはならない事を自分で律せないほど甘えてはなりません。
少なくとも、飲むなら旅行先などの完全休養状態でもいいはずですよね。
もっとも、旅行に出られるほど医師が足りてはいないですから、休日を取れる状態にすることのほうが重要だと思いますがね。

お酒を飲める状態はあってしかるべきですが、その状態で何かをすることは制限を設けるべきですよ。
by テレマーカー (2009-04-21 01:19) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
私ももちろん飲酒した状態で立ち会ったこの医師の行動は問題だと思っています。
しかし、今の制度ではそれを禁止することはできませんし、現場でアルコールチェックをしている病院も無いのではないでしょうか。
ここの部分に問題があるのではないか、と私は思っています。
産科に限らず、診療するのに飲酒した状況では正常な判断は下せないわけで全ての科目で禁止されるべきです。

やはり、飲酒運転のようにどこまでが可能なのかが明確にしないと、今回のように単に酒臭いという抽象的な状況で断罪するのは少し厳しいように思います。
飲酒に対する対応が日本はまだまだ遅れていると感じています。

ただ、この事件、別の方向へ進み始めているようでちょっと気になります。
by 南雲しのぶ (2009-04-21 06:53) 

parkmount

>「急病になってパイロットが不足になった。500余名の乗客の為に、以降の機体のやりくりの為に(欠航便を出さないために)空港バーで飲んでいたパイロットに飛行を頼んだ。以後の一千名以上の人のためにも大目に見てくれ」と。

上記の例えはおかしいですね。 それより以下の状況ではどうしますか?

飛行中に急にパイロットが食中毒で任務を遂行出来なくなった。偶々、非番パイロットが搭乗していたが、すでに飲酒していた。 飲んでいたパイロットに操縦させるより、墜落させた方が規則を守ったということで皆、ハッピーでしょうかね。

こう云う短絡な記事を書くマスゴミは無責任しすぎます。医者に禅僧のような生活を求めて、特に産科医不足に拍車をかけた方が「妊婦の安全」にはいいのでしょうが。今の日本には、マスゴミの連中のように、複数の重要要素の正当な優先順序の決定を出来ない連中が多すぎて、社会を混乱させているのではないでしょうか。

日本の対応は遅れてはいないと思います。欧米では食事とワインの飲酒は日本以上に伝統的な週間ですが、医者は非番でも飲むなというようなことは、聞いたことがありません。 現代の日本と違って昔は、職業的倫理観、責任感、誇りというものがどの職業にも存在した時代がありました。 但、医者には未だそのような価値観があるものと信じています。だからこそ、当該医者も非番にも関わらず、仕事に戻ったのでしょう。

思うのですが、今回のようなことがあってはならないと思う人は、診療拒否や病院のたらい回しにも、あまりギャアギャアと騒ぐべきではないと思います。
by parkmount (2009-04-30 21:52) 

南雲しのぶ

parkmountさん、コメントありがとう。
たとえ話はあくまでたとえ話ですからね。
短絡的な報道しかできない仕組みに問題はあるでしょうし、それを疑いもせず受け取る側にも問題があります。

今回の事件では、その飲酒量や常習性、手当目当てと言う噂もあります。
この辺のところがハッキリしてきて初めてこの真相がわかることになるのでしょう。
by 南雲しのぶ (2009-05-01 22:21) 

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