最高裁まで行く事になってしまった

「危険運転致死傷罪適用で懲役２０年　福岡３幼児死亡」：イザ！

当然と言えば当然な判決でコメントするほどのことではないのだが、福岡県飲酒運転幼児３人虐殺事件の控訴審で一審判決は破棄して今林大被告に懲役２０年が言い渡された。

この判決が妥当かどうかとしたとき、妥当だとは思わないが仕方が無いものだと私は思う。
本来、人が殺されたと言われても良いような形で３人も死んでいる事件であると考えれば少な過ぎる。
しかし、これまでの交通事故の裁判と同様に考えた時にはそれなりに重い。
飲酒運転を普通の交通事故と同じに扱う事自体間違っているのだろう。

今回、被告本人が裁判所に出廷しないと言う情けない判決になってしまった。
まぁ、「なんで俺様が出廷しなきゃなんないんだよ」とか言ったのだろう。
深い反省があるなら、自分のやったことに自信があるなら出廷して判決を聞けば良いわけでそれをしないわけだから「俺様」だということを現わしているようなものだ。

残念なことにこの判決（２０年）も求刑（２５年）からすると８割判決なのだ。
危険運転致死傷罪を適用すれこの程度というものでしかない。
適用しないという弁護側の勝手な判断から生まれた一審判決からすると倍以上とか言うことになってしまうが、この辺はきをつけなければならないだろう。

いずれにしても人権派弁護士軍団のメンツをかけて最高裁判所にまで持って行くことになるだろう。
被告も別に反省しているわけでもないし、長期戦になればなるほど被害者側にはダメージになる。
ここまで既に３年以上がかかっており被害者側の疲労はピークに達していてこれ以上の時間的な引き延ばしは辛い。

まずもって飲酒運転は根絶せねばならないことなのだという前提に立っていかなければならない。

福岡飲酒ひき逃げ事件で「危険運転致死傷」容疑で立件へ

タグ：交通安全 人権問題 司法制度 犯罪対策

コメント 4

全く法律って･･･
8割ってどういうことなんでしょうね。
例えば、燃料満載のトラックを飲酒運転して、昼間の満員電車と衝突するようなことがあれば、10割になるとか。
どんな事例なんでしょうね、作った人に聞いてみたい10割って。。。
by 宙太郎 (2009-05-17 00:41) 

宙太郎さん、コメントありがとう。
８割判決というのは、他の判決でも見受けられる裁判所の悪しき慣習なのかも知れません。
重大で国民的な事件であればあるほど目立ってしまいます。

さて、この判決には一部に「殺人事件より重い」と言う声があります。
私からすれば「殺人以上の犯行の様態」だと思うのですがね。
by 南雲しのぶ (2009-05-17 06:24) 

> 私からすれば「殺人以上の犯行の様態」
私はちょっと違いますね。
人の命を奪う敬意～手法として
・普通状態で運転
・飲酒運転
・誰でもいいからのような殺人
・憎悪からの殺人
・・・ここまで書きましたが難しい問題なので、列挙が中途半端ですが止めておきます<m(__)m>

殺人より重いですか・・・確かに飲酒が無かったら起こらなかったことを考えると十分に防げたと言うことを考えると確かに。
殺人より重いとなると。。。しかし、事故直後の加害者の行動を見るとはなはだ許せませんし。。。
ちょっと思考停止してしまいますが、飲酒運転を平気でするような「輩」には厳罰を！
ホント中途半端ですみません。
by 宙太郎 (2009-05-17 16:13) 

宙太郎さん、コメントありがとう。
殺人罪で裁かれても懲役２０年って長い方ですからね。
死刑とか無期懲役ってセンセーショナルなので多そうに思いますが。

そうなると今回は殺人並みの事件だったという判決になるでしょう。
確かに私もそう思えます。

ただ、裁判は確定するまでわかりませんし、確定しても再審という道もある。
どこまでも加害者のための司法なのかもしれません。
by 南雲しのぶ (2009-05-18 06:55)