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【新政権】統計上の数字をごまかしに使うな [少子化・高齢化・格差]

「子供7人に1人「貧困」 不況ニッポン、乏しい支援」:イザ!
日本は、子ども7人に1人が貧困な国らしい。
子どもの約14%にあたることになる。

貧困というのはいろいろな見方ができるが、今回はOECDの統計での貧困ということなので、その国のにおいて世帯全体の等価可処分所得が中間値の半分に満たないものを貧困と言う事になる。
等価可処分所得というのは
ちなみに、厚生労働省が発表した平成20年の国民生活基礎調査では、日本の一世帯当たり年間所得の中央値(448万円)の半分(224万円)以下が、相対的貧困率の対象となる。

これ、よく考えてみてもらいたいのは、年間所得の中間値の半分と言う事は自動的に25%は必ず貧困になってしまうことになる。
224万円で生活できるかできないか、日本においてこの数字=貧困となるかどうか考慮しなければならないだろう。

それとともに、世帯で統計をとっているので、単身世帯や高齢夫婦世帯が増えればこれまた貧困世帯の数は増えて行く。
日本では人権意識の高揚や核家族化、晩婚化、高齢化などから世帯の人数が少ない傾向が強く一世帯2.63人となっている。
特に高齢世帯の急伸は目を見張るものがあり貧困化の原因とも言える。

今回の話題はそう言った中での統計をもとにした話しであることを前提にしなければならない。
さて、厚生労働省は子ども手当だけでなく、生活保護の母子加算を復活させるのだと叫んでいる。
復活させるのであれば、対象を死別家庭のみにすべきだ。
特別に離別であってもDVが原因でシェルターに居る家庭にのみ認める形にすべきだ。

離婚というのは自分たちの意思で決められる。
まして、”結婚”というものがあまりに抽象的で好き勝手に作り上げられる日本では偽装離婚も決して少なく無い。
こうしたものにまで母子加算をするというのは非常におかしい。
別れた夫からキチンと養育費を請求し受け取れるようにすべきなだけだ。
夫に資産があるのに養育費を払わないというツケを税金に求めるべきではない。

相対的な意味での”貧困”を絶対的なもののように言い、危ない危ない助けなければなどと言うのは愚の骨頂。
日本に真の貧困者などどれだけいることか。
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コメント 4

rassvet

>これ、よく考えてみてもらいたいのは、年間所得の中間値の半分と言う事は自動的に25%は必ず貧困になってしまうことになる。
ブログ主さんは、多分「平均値」と勘違いされているかと思います。
貧困率計算に使う「中間値」は平均値とは違う概念です。

たとえば5人の人がいて、年間所得平均が200万の場合、
Aさん100万,Bさん200万,Cさん200万,Dさん200万,Eさん300万
だと、貧困率は20%ですが
Aさん100万,Bさん150万,Cさん150万,Dさん150万,Eさん450万
だと、貧困率は0%になります。(中間値であるCさんの年収150万の半分以下が存在しないため)

ただ、この貧困率の数字が一人歩きしている事実が問題なのは確かです。
貯蓄性向が高い日本では「中間値」付近と「貧困」該当層の生活に大きな違いはないと思います。
by rassvet (2009-10-21 17:08) 

南雲しのぶ

rassvetさん、コメントありがとう。
ご指摘ありがとう、ちょっと書き方が悪かったみたいです。
額と人数とは異なるわけです。

日本は以前、中間値に近く密集していたので格差も無く統計上の貧困も少なかったわけです。
最近は、持てる人は持っていて持てない人は持てないという状況ですから見た目は悪いということでしょう。

もう少し日本社会にあった統計を別に産出すれば良いのだと思うのですが。
by 南雲しのぶ (2009-10-21 18:50) 

オリゼー

素朴に見ると、
一人暮らしの大学生なんか(私自身かつてはそうでしたが)は
ほとんど貧困世帯ということになるように思えます。
例えば「学生のまち」京都市では、
人口の10%が大学生で、しかも多様な地方出身者がいます。
こういった人がアルバイトをしていれば
「非正規雇用者」としてカウントされ、
一人暮らしならば「低所得世帯」としてもカウントされます。
京都経済が非常に厳しい状態なのも
暮らしが厳しい人々が少なからずいるのも紛れもない事実ですが、
この問題、統計の数字の読み方には注意しなければいけないと思います。
by オリゼー (2009-10-22 00:51) 

南雲しのぶ

オリゼーさん、コメントありがとう。
統計はあくまで統計。
比較をする時の資料にしかなりません。
”暮らしが苦しい”とは何か、って人それぞれに思うものが違います。

保護のあり方も抜本的に見直して行く必要があるでしょうね。
by 南雲しのぶ (2009-10-22 07:15) 

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