【婚活殺人】実名が乱れ飛んでいるが大丈夫なのか？

今イチ、実態の掴みにくい婚活詐欺から殺人事件に発展したと思われるこの事件。
大手メディアは「東京都板橋区在住の３４歳女性」という匿名と言えないような匿名報道を行なっている。

死亡した男性と死の直前まで一緒に居た。
死亡原因の一酸化炭素中毒の発生源である練炭を事前に大量購入していた。
以前にネット詐欺で執行猶予判決を受けていた。
その後に結婚詐欺を疑われることをしていた。
などなどの状況証拠は揃っているが確実な物的証拠が無いという。

この状態では“疑わしい”というのが精一杯だろう。
事実、このような犯罪はある一定のところまでは簡単に辿り着くが詰めが難しいのだ。
この段階で実名を出す事は“疑わしきは罰せず”の精神から逸脱しているだけでなく、先日の”足利事件冤罪”の際に冤罪撲滅を訴えていたのはどうしてしまったのだろうか、と思えてならない。

ネットと言うのは怖いものでちょっとした事が自分では止められない大きな力に変わって行く事もある。
意図していない事に変化してしまうこともある。
“もし仮に”と言うストッパーをもっていないと後顧に憂いを残すことになろう。

この事件で一つ言えるのは、当初、自殺で決着がつこうとしていた事件が殺人事件として疑われるようになって来たということは警察にも少し変化があるのかも知れない。
ただ、これが埼玉県警の力で動いたのかどうか知りたいものだ。

すでに実名は分っているが、ここでは敢えて書かないでおきたい。
捜査関係者においては、一刻も早い真犯人の逮捕を望む。

それにしても、婚活ブームではあるが、こういう危険も含んでいるんだと言うのも寂しいものだ。

タグ：犯罪対策 日常生活

コメント 4

では質問ですが、痴漢容疑で逮捕された人は
無条件で実名報道なのはどう思いますか？

疑わしきは罰せずじゃ？

by 通りすがり (2009-10-31 22:38) 

通りすがり (2009-10-31 22:38)さん、コメントありがとう。
少し説明不足だったかも知れません。
実名を出す出さないは各ブログ主の判断ですので私がとやかく言うことではありません。
しかし、実名を出すだけの根拠があると判断して出されているのであれば良いのですが、勢い余ってと言うものや周りにつられてという感のあるものが散見されるように思います。
ブロガーであっても、書いたことよって責任を負うことになるわけですから、相当に調べた上で警察やマスメディアが実名を出さないという理由が何なのか見極める必要があるのではないか、と問題提起しています。
実名掲載した方はキチンと調べて出すだけの根拠があるのでしょうから止めさせるというつもりはありません。
これから、つられて書いてしまうという人ことがないよう、自重された方が良いのでは、ということです。
拙ブログでの判断は、いつも来ていただいているのでおわかりだと思いますが。
by 南雲しのぶ (2009-11-01 19:04) 

痴漢で逮捕され、明らかに認めている場合は兎も角として否認している際にも実名報道されるのには確かに違和感はあります。その後冤罪と分かってもその人のキャリアを破壊するものなので、逮捕（私人による現行犯だそうです）されたら実名を出してもいいというのもいかがなものかと思います。
一方、逮捕前の限りなくダーティーな状況は難しいと思います。今回の事件も状況証拠ではありますが、99%クロですから、実名は出すべきではないが、出されても違和感を感じないような感じです。
更に、光市殺人事件ではどうか。実名本の販売自粛が話題になりましたが、これはどうなったのでしょうか。法律を遵守する立場ではダメなのでしょうが、ネットが発展した現在止め様がありませんし、むしろ出すべきとすら感じます。
言論の自由・プライバシー・社会への影響力・・・等々、さまざまな要因が関与するわけですから、実名を出していいかどうかは答えのない問題点であるように思われます。
by ムース (2009-11-03 10:46) 

ムースさん、コメントありがとう。
確かに実名を晒すというのは必要な時もありますし、そうでない時もあります。
私は、その判断として容疑者や被告が犯行の一部分でも認めているということを前提としています。

最近、ネット上ではただ盛り上げたいとか嫌がらせ的に実名や個人情報を気軽に書いてしまう人が多くなってしまっています。
このことに警鐘をならしたいというのが今回の記事でもあります。
by 南雲しのぶ (2009-11-03 20:06)