【環境問題】高速道路無料より全体のバランスを

高速道路無料化の社会実験を行なうために国土交通省は６００億円を要求するつもりでいる。

実験だけで６００億円だなんて藤井財務大臣でなくとも再検討を求めるだろう。
６００億円と言えば、例えば約１８００ある市町村に各３千万円配れる。
これだけかける社会実験とは一体なんなのかネット上で調べてみても詳しくは書かれていない。

民主党がブチ上げる政策の多くは民主党議員が説明できない。
「それはあとから」とか「煮詰めている最中」とか言い訳ばかり。
もともと一部幹部だけで急ごしらえで作ったものだから訳が分っていないのだ。
民主党のあら探しをしても始まらないので話しを進めたい。

私は以前から高速道路の無料化には反対している。
それは二つの理由からだ。
一つ目は、道路機能という面からだ。
高速道路は高速で走れなければ意味が無く、人の使うべき道路とは分けるべきで、それにはロードプライシングの観点からも使った者が支払うことが当然だと考えているからだ。
二つ目は、総合交通政策という面からだ。
交通というのは車だけで成り立っているものではない。
鉄道や航空、船舶など多角的かつ複合的に行なわれなければならないものだ。
現代日本は車は車、航空は航空、鉄道は鉄道と分離して政策が行なわれていた。

例えば、せっかく空港を作ってもそこに乗り入れるための鉄道も道路も整備されない。
いや、取り付け道路くらいは整備されるがバス路線が充実していないので空港に辿り着けなかったり待ちぼうけを喰わされたりと、電車や車で目的地に向かっても変わらないというケースも少なく無い。
港湾もそうだ。
大型客船が入港できるように設備を整えたのに途中にある橋りょうのせいで遠回りしないと辿り着けないと言う港もある。

作ったは良いが使えないものが山積している。
単に施設設備面だけの話しではなく運用の面でも全くバラバラだ。
長距離運送が鉄道も船舶も自動車も担っている。
これを主軸にというものがなく、どれもこれも勝手に動いている。
そこで、長距離は船舶に、中距離は鉄道に、そして短距離を自動車にというように分担させるべきだと主張している。

これまでのあり方を根本的に変えると言うのであれば、そういうことを変えて行ってもらいたい。

タグ：環境問題 政治問題 日常生活

コメント 4

短距離は自動車というなら無料化すべきは首都高です。それは無理だと民主党は認めています。東京・厚木間は1000円政策からもはずれており、自民党も出来ない、と思った区間です。実際にやっていることは「長距離1000円」「長距離・田舎無料」として、長距離を担当させると言っている船舶（フェリー）業界に大打撃を既に与え続けています。あまりに場当たり的言い訳であって、その首尾一貫性の無さに、国民は怒りの声を上げるべきです。
by silva (2009-11-01 23:01) 

確かに俺も無料化には反対ですね　実際高速なんか使わないし、運送業界は助かるかも知れませんが、でもニュースでは反対といっていた気がするんですがね、それなら運送業の法人税や自動車税を安くして欲しいですよ

あとは子供給付金？

なぜ金持ちまで優遇するのかわからないです。少子化対策ならまずは小児科や産婦人科対策や保育場の充実をはかったほうがいいような気がします



by シュン (2009-11-01 23:17) 

silvaさん、コメントありがとう。
私としては自動車は道路特定財源を無くして、その分、ロードプライシングを導入した方が良いと考えています。
なので都市部では、高速道路や都市高速だけでなく主要国道、主要幹線も有料にするべきだと思っています。
そのくらいしないと都市部の渋滞は解決しないでしょう。
その有料化の中で電気自動車は無料とすれば差別化も図れるのではないか、と考えます。
by 南雲しのぶ (2009-11-02 10:03) 

シュンさん、コメントありがとう。
そう。高速道路を使わない人にまで負担を負わせるというのが民主党の狙いですから、いくら綺麗事を言っても化けの皮がはがれるまでにはそう時間がかからないでしょう。

運送業界ももう少し全体でのバランスを提言してもらえれば良いのですが、あなかなか難しいのでしょうかねぇ。

それから、日本には本当の金持ちってほとんど居ないんですよ。
小金持が沢山いて、それを金持ちだと勘違いしているだけ。
もう少し現実的な政策をうっていかないとこの状況は変わらないでしょう。
by 南雲しのぶ (2009-11-02 10:07)