報道の方向が間違っていると思うが・・・

万引きをされたスーパーの店長が犯人やその関係者を恐喝して現金を受け取ったという話題。

この記事だけ読むと悪徳店員と思うが、スーパー側のHPを見てみるとちょっと違う姿が見えて来る。

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スーパー側の主張としては、スーパーとして万引きの取り締まりを厳格にしており、今回も犯人を確保し警察に引き渡し、翌日に謝罪で訪れた犯人と関係者に対して被害弁償として５０万円を受け取り会社に入金した、とコメントしている。

そして、
犯人は万引きを認めていること。
謝罪に訪れている中で被害弁償が話し合われていること。
会社の口座に全額入金されていること。
が事実事項なのだ。

１千円ポッチを万引きしただけ、かのような報道の持って行きようは公正中立な立場でなければならない報道機関の責務を放棄しているとしか思えない。
複数回書かれている記事のどこにも店舗側、被害者側に取材した痕跡が見えず警察発表だけで記事を作っているかのようだ。

以前、書店で万引きした少年を店外にまで追いかけ、少年が踏切で電車に轢死させられたという事件で、その後書店への誹謗中傷が相次ぎ結局閉店に追い込まれたという事件があった。
あの時、当初の報道姿勢も店舗側の行き過ぎをバッシングし煽っていた。
それが閉店するに至ると途端に掌返しで万引きが多いことが多い事こそ問題と報道した。

今回、一番悪いのは誰なのか。
それは万引き犯である。
例え１千円であろうがなかろうが、これがなければ今回の問題は起きていない。
商店がどれだけ万引きに苦しめられているのか国民はもっと知るべきだ。

警察も万引きは全て警察に引き渡せ、と指導するようになったのであれば、商店側の立場を考慮すべきだ。
これでは店舗内で済ませてしまった方が良いと引き渡しを躊躇する商店が増えて来るだろう。

もちろ、今後、捜査や裁判の行方を見守って行かねば真実はどこにあったのかわからない。
しかし、今の状況を考えると冤罪が生み出される危険性を指摘せざるを得ない。

店側が被害弁償を要求したら逮捕されるなんてことが罷り通ったら誰も万引き犯を捕まえようとしなくなり、その被害額はそのまま真面目に金を出して買っている我々の負担となる。
こんな馬鹿げたことがあるだろうか。
盗人猛々しいとはこのことだ。
万引き犯も実名を報道すれば良いのに。

タグ：犯罪対策 司法制度 日常生活