貯蓄は美徳、とは昔の話し

「日本国債は大丈夫か？　高齢化で将来に不安」：イザ！

一昔前、日本人は貯蓄率が高くお金を無駄にしないというように言われていた。
それが美徳かのように喧伝され、欧米諸外国が貯蓄もせず浪費をしていると思わされていた。

ところがだ。
今になって思えば、貯蓄されたお金が結局国の借金にかわっていたというだけだったのだ。

日本人からは「税金が高い」「国が無駄遣いばかり」と言う声を聞く。
歴代総理ですら「日本は中福祉中負担の国」といわせしめたほどに負担は高い訳では無い。
日本は税金が安く設定されているのだ。
それは消費税でもわかるが、それだけではない。
税額は高くとも各種の減免措置があるものが多い。
個人でも法人でもだ。
実際、所得税の課税最低額も最も低い国の一つだ。
歳入をろくろく集めていないのに、先進国中でもトップレベルの歳出額となっている。
これでどうして金が足りようか。

本来、建設国債以外の発行は認められていない。
ところがどっこい毎年毎年赤字国債が乱発され、その繰替のための国債も出されている。
国債というのは買ってくれるところが無ければ発行する事すら出来ない。
これほど巨額な国債を発行できるのも銀行をはじめとする金融機関が預貯金を使って買い取るからこそだ。

国債は借金であり利息が発生するのだ。
金利だけでもドンドンと膨らんで行く。
これが税金であれば金利がつくわけではない。
キチンとした租税制度を作る事で借金をしなくともやっていけるようにすべきだ。