この新会長は・・・

「「私は一人の噺家」　落語協会新会長に選出された小三治さん」：イザ！

落語協会の新会長に柳家小三治師匠が就任することになった。

前職鈴々舎馬風師匠が２期４年努めての交代だった。
申し訳無いが１０年前ならイザ知らず、今日就任するには遅きに失した。

小三治師匠は、就任挨拶でも語っていたように”落語原理主義者”だ。
落語を芸道として突き詰めるような考えに立っている。
事実、６代目圓生時代の真打ち昇進であり落語道としては素晴らしい素質を持っておりこれは認めざるを得ない。

ところが落語を楽しむものとして見た時、これはあまりに厳しすぎるのだ。
笑い方、笑いどころすら観客に求めて来そうな鬼気迫るもので自由度は高く無い。
もちろん、これは好き嫌いであってそういうものが良いと言う人には良いのだろう。

それよりも７０歳になって、それも本来であれば馬風師匠がそのまま続けるはずだったものが突然お鉢が廻って来たような状態である。
本人としては受けるか否か悩んだのだろうが受けたこと自体が失敗であったと感じざるを得ない。

もっと力を抜いて会長職を全うして欲しい。