”さん”付けについて思う [時事・日常生活]
戦国小説『忍者月輪』が刊行 : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
この記事の内容とは化からり無いのだが、この中で作者のことを「津本陽“さん”」と表記している。
ご存知の方も多いだろうが、作者である作家津本陽はペンネームだ。
ということは仕事の名前である。
ペンネームで無いとしても仕事の名前にたいして“さん”という敬称をつけることには間違えてはいないだろうか。
最近、テレビなどを観ていてもグループなどにまで“さん”をつけることをみるといささか辟易とすらする。
昔は当然のように呼び捨てにしていたが、いつのころからか“さん”付けが当り前のようになってしまった。
これは、“さん”をつけることが丁寧であると勘違いしているのだ。
残念なことに丁寧でも何でも無い。
仕事をする上で使う名前は商品名と同じだ。
言い換えれば「コカコーラさんを飲む」とは言わないのと同じだ。
この記事で言えば、津本陽は商品名。
“さん”をつけることで人名に戻ってしまう。
これではオンとオフができない。
オンとオフができることが人間にとってどれだけ幸せなことか。
それを忘れてはいけない。
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