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このくらいはダイジョウブ。 [事件・事故]

最近、「このくらい大丈夫だと思った」って事件、多くないですか?
東京ジョイポリスのアトラクションからの転落死亡事故
ホンダの未審査試験車による公道実験
50キロで走っている車から転落した娘をそのまま放置した母親。
ウィルスバスターの未チェックアップデートのネット配布
などなど、挙げればきりがない。
あ、JR福知山線の事件もそうか。
どれも、ちょっとした心配りで防げたことばかり。

先日、東京ジョイポリスで、身障者がアトラクションから転落して死亡すると言う事件では、規則に従わず、安全装置を装着せずに機械を動かしたために起きたのだそうだ。
もちろん、規則に違反して動かしたこと自体、許されることではない。
係員やセガ側に「このくらい」という雰囲気が充満していたのでしょう。これは、徹底的に糾明がされなければならないことだと思う。

だけど反対に、本人や付き添いの人って、そんな状況で動かそうとしている係員に対して何も言わなかったのだろうか。まさかとは思うのだけど「このくらいはダイジョウブ」って言った訳じゃないんだろうかとさえ心配してしまう。

接客の仕事をしていると、「そのくらい多めに見てよ」とか「誰のお陰でメシが喰えていると思ってるのか」と恫喝とも思える言葉を投げつけられる事が多々ある。
規則を曲げろと暗に要求しているのだ。そんな時でも決して曲げないのだけれど、言われる度に辛い思いをしている。
「あの係員は認めてくれた」とか「だったら上に言ってなんとかしてやる」などと言われると自分のやっていることに自信を失うことすらある。

利用者の側もなぜそのような規則や規制があるのか、良く考えて欲しい。分からなければ聞いて欲しい。そして納得して欲しいのだ。
意地悪で拒否しているのではないわけで、公正公平に扱われる心地よさも分かって欲しい。

そしてこれを読んでいる同僚よ。
これから沢山の人とふれあう事になるだろう。いろいろな人がいる。納得できない要求をされるだろう。迎合することは簡単だ。その方が瞬間的には良好な関係を築けるだろう。
しかし、それは長続きしないことを分かって欲しい。規則を守りながらも多くの人に快適な環境を作ることを考えよう。
これは経験でしか解決できない。進んでふれあいながら経験を積んで欲しい。そのためにも笑顔と聞き役になる事が大切だ。寸暇を惜しまず聞いてみよう。


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コメント 5

日本の技術に対する安心感がちょっとした不注意で崩壊しているような気がします。どんな最新技術でもそれをチェックすることが必要と考えますが。。なあなあがどれだけ大きな結果になることも考える必要がありますね。
机上の計算。。今回の事故の悲劇最大の原因ですよね。机上の計算・理論が心理的なものを追いつめているような気がしますよ。
by (2005-04-27 19:21) 

南雲しのぶ

mizusatoさん、コメントありがとう。
お客さんから望まれると、その希望に沿ってなんとかしたいって気持ちになっちゃうんですよね。なかなか難しいものです。
by 南雲しのぶ (2005-04-27 20:31) 

femto

介護者にも責任はあると思いますよ。
今回はなにも言われていませんが・・・。安全に行動するための介護者なんですから。(うちの息子はセガも悪いけど、付き添っていながら、黙認した人も悪いと憤慨してました)
by femto (2005-04-28 06:44) 

femto

あ!息子に関していえば・・・あたしは付き添いではなく、同行者になります。(息子のほうがしっかりしてるんで・汗)
by femto (2005-04-28 06:46) 

南雲しのぶ

makoさん、コメントありがとう。
本人の乗りたいという気持ち、介護者と係員の乗せてあげたいと言う気持ち、どれもわかるような気はするのですが、やはりどこかで線引きをしないといけませんよね。
だれかが一言言えていたなら、一つの命を失わずにすんだのに。
by 南雲しのぶ (2005-04-28 06:59) 

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