SSブログ

シンドラーエレベーター事故に思う2 [事件・事故]

「人のブログを読んでみた」(logというよりはmemoか)


tetsu氏より私の先日書いた記事について上記のトラックバックを頂いたので読ませていただきました。

いくつか質問的なものがあったのでこちらで回答します。

「献花を断ったのは、遺族ではなく他の住人です。遺族の意思という主張でしたが。」
・一部メディアでは「遺族の意向により」という報道がありました。
確かに、あの献花式が誰の主催なのかということが報道されていませんでしたので分かりませんが、遺族が断らないのに他の住民が断るということはあり得ないのではないでしょうか。
もし、遺族に確認もせず断っていたとしたらそれはそれで行き過ぎだとは思います。
それと一番気になっているのは、本当に住民だったのかということです。

「事故の原因や責任がどこにあるのという話を別にすると、事故後のシンドラーのシンドラーの対応はとてもまずく、遺族や住人の神経をひどく逆なでするものでした。」
・もちろん、これまでのシンドラー社側の対応は後手後手で、見ていてクレーム対応として成り立っていないということは分かりますが、どこの企業でも多かれ少なかれ同様でしょう。
一つのミスがミスを呼び、不信を与えてしまう。
たぶん、私の勤め先でも対応マニュアルはありますが、それを実践できるかと言われれば出来ないと思います。
最近、恐ろしくキチンとして見えるクレーム対応をする企業がありますが、あれは専門の対応業者(もしくは専門対応部局を設けている)を入れているからで、トラブルが起きた時に冷静な対応ができることの方がおかしいような気もします。
お金で見栄えを良くするというのが良いか否か、ということにもつながっていくでしょう。

「現在も、港区から事故機のソフトウェア提供要請に対して、「提供した情報をシンドラーに対する損害賠償に使わない」、「調査結果を公表する前に、その内容の修正権を認める」といった条件を要求しており、調査(警察の捜査とは別)は進んでいません。」
・これについては、警察(司法)の捜査が一段落する前に情報を出すのは好ましくないという考え方もできます。
「賠償に使わない」「修正権」と言うのは行き過ぎの感もありますが、訴訟社会の中では微妙なところでしょう。

「そんなこんなで、シンドラーの献花を断るのは「心情的には」理解できます。」
・断る事についてはどちらでも良いのですが、事故原因がメンテナンス会社であるSEC社にある可能性がある現時点でSEC社は受けるがシンドラー社は受けないというのは外から見ている傍観者としてはちょっと理解できません。

「私が気に入らないのは、マスコミが「海外メーカーは裁判で不利になるような発言や行動をしない。グローバル企業はこういうもの。」といった感じの論調で報道していることです。被害に合った人(遺族だけではない)からすると「達観して諦めろ」と言っているように聞こえます。」
・事故原因がハッキリしてからの関係各社の対応が一番肝心だと思いますし、それが結果的には一番公平で公正な対応なのでしょう。
単に謝れば良いというのは根本的な解決にはつながりません。
先日のオーチスの時もそうでしたが、一つトラブルが発覚すると連鎖してことが起きるというのは報道に引きずられる日本人特有のことなのかも知れません。
報道の在り方には色々言いたい部分もありますが、報道(マスメディア)というのはそういうものなのだと思うしかないでしょう。

tetsu氏はこの問題について色々調べていられるようで、詳細や関連事項についてはお詳しいことでしょう。
ただ、元記事の主旨としては、「自転車に乗ったまま乗降しようとしたこと」が問題ということではあります。
ちょっと脇道の方が目立ってしまっていますが、降りた状態で乗降していれば避けられた事故だったのにと残念でならないと言うことです。
これは「基本的には私も同じ考え」という部分で含まれているのだろうということで良いのでしょうかね。

ちなみに元記事です。

「シンドラーエレベーター事故に思う」(南雲研究室)

トラックバックURLが示されていないので、こちらからTBできないみたいなのでどうしましょうかね。
こちらへのコメント無しにTBつけられているのが、初心者なのかプロのブロガーなのか分からないのでコメントつけて良いものかどうか。
プロだったらどうしよう・・・。


nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 6

こう

マスコミにジャーナリズムを求めるのは難しいのでしょうか?
今の時代、エレベータに乗らないで過ごすことは困難ですから、真実を明らかにしてもらわないと本当に不安です。
by こう (2007-06-09 09:13) 

南雲しのぶ

こうちゃん、コメントありがとう。
事件を解明するということと結果の責任を明確にするということは別なんですがね。
どうしても責任の追求にばかり血道を挙げている報道姿勢には毎度納得いかないことばかり。
シンドラー以降、オーチスで起こり、昨日でしたか他社でもありましたよね。
by 南雲しのぶ (2007-06-10 05:39) 

tetsu

トラックバックへのお返事ありがとうございます。
# トラックバックはだいたいわかったので、今度はコメントで。

まず、誤解を与えてしまったかもしれないので、くりかえしますが、「献花を断るのは行きすぎでは」という意見には、私も同意見です。

ただ、「心情的にはわかる」とも思っています。
事故に対して責任があるに違いないから献花を断ると言っているではなく、神経を逆なでされるような対応をされて、気に入らないから断るというのであれば、人がとやかく言えることではないですよね。喧嘩して(ダジャレじゃないです)信用できない人からプレゼントされても喜べないのと同じ感覚です。

で、シンドラーの対応が関係者の気分を害していることは確かです。このことはあまり報道されていないので、書き込んだ次第です。

「訴訟社会だからしょうがない」
「現状でできるのはこれくらいか」
というのは、組織を運用する側の論理です。
(私も社会人としてはそういう考え方をしますが)
遺族やその他被害をこうむった人の一人一人が、そういう社会的な力学を前提に考え、感情を抑えなければならないのであれば、何か間違っている気がします。

そういう意味で、
・献花を断ったのは行きすぎだけど、気持ちはわかる。
・「大人げない」みたいな取り上げ方をするマスコミは、ステレオタイプ過ぎて気に入らない。
と思っています。

以下、本題とは関係なし。
・私が利用しているGoogle Bloggerはトラックバックに対応していないとのことです。trackback-pingはフリーのサービスを利用して、試させてもらいました。

・コンピュータを使って生計を経てているので、ある意味プロではありますが、blogとかSNSとか最近の流行りについては良くわからないので、最近試し始めたところです。
by tetsu (2007-06-10 19:06) 

tetsu

つづけてすみません。
ひとつ書き忘れました。
シンドラーの人を追い返していたのは、間違いなく住人の方です。
by tetsu (2007-06-10 19:16) 

南雲しのぶ

tetsuさん、コメントありがとう。
メインの部分ですが、ちょっとレスが長くなりそうなので別記事立てしますのでお待ちください。

脇道の部分については、
TB機能が付いていないブログが意外とあるのに驚きました。ジオシティーズにも付いていないですね。
TBってブログの基本だと思うのですがそうでもないのですね。
それと、初心者さんとのことですので、アドバイスとして、TBつける時にはやはりコメント欄で挨拶された方が良いと思います。
最近、貼り逃げ的に「嫌なら消せ」みたいな貼り方をする人がいますが、ブロガーの多くが相互交流を望んでいるのでやはり挨拶は大切だと思います。

「プロ」と言ったのは、コンピューターのプロではなく、「プロ市民」だったら嫌だなと思ったからです。
こういうブログ運営をしていると「議論を挑んで来る」方が意外と多くてトラブルになるのではないかと困惑しています。
議論は議論で良いのですが、突然なんの交流も無い人から挑まれても得るものは少ないものです。

まだブログではモラルやマナーと言うものが確率していない部分も多く、ちょとしたことで大騒ぎになることもあります。
お互い気持ち良く意見交換ができますよう。
by 南雲しのぶ (2007-06-11 07:08) 

南雲しのぶ

みなさまへ。
シンドラーの記事については、いろいろお考えがあるようで、多くのご意見ご感想メールをいただきました。
まだお返事もできていない方もいらっしゃいますが、改めて記事にしてまいりたいと思いますのでご容赦ください。
もちろん、メールも引き続き受け付けております。
by 南雲しのぶ (2007-06-11 07:12) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。