麻疹(はしか)が全国的に流行しているのだそうだ。
首都圏では5月21日から27日までの間に82人が報告され99年の調査開始以降最多人数に達したと国立感染症研究所が発表している。
なんだか前時代の話しを聞いているようでどうしてしまったのだろうか、と思っていたのだが、ここまで拡大してくると大規模災害に拡がっているのではないかと心配すらある。
予防接種を受けたから大丈夫、と思っていたら大きな間違いなようで、小児期に予防接種を受けていても長い間、それらウィルスに接触していないと抗体としての効力が薄れ罹患する恐れがあるのだそうだ。
これを聞いて心配になったのが、撲滅されたといわれる「天然痘」ウィルスだ。
ワクチン接種により基本的には感染しないことになっているが、長期間接触していないことで抗体としての効力が備わっているのかということがわからないような気がする。
1977年にソマリアで確認されて以来、発症が確認されていないということはちょうど30年間、誰も接触していないことになる。
そして、「根絶した」と言っても人間が罹患していないというだけで、地球上から全て排除されたわけではないと思うのだが・・・。
撲滅宣言後には予防接種も行われていないことや「はしか」のように抗体の期限を超えていることを考えると何らかのきっかけで再発生する危険性はないのだろうか。
まして、あのテロ国家米国が冷凍保存した株を保有しているのだ。
そして、核の闇売買がうわさされる安定していない国家ロシアも持っている。
生物兵器として使われたらどこの国も勝てやしない。
結局のところ、科学が進歩して安全といわれる環境になればなるほど、その揺れ戻しは怖いということだ。
あらゆることに、反動がでないような施策をとることが政府に望まれる。