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出生率が6年ぶり上昇 [少子化・高齢化・格差]

政府の小手先改革が効いたのか、出生率(合計特殊出生率)が6年ぶりに上昇したそうだ。
合計特殊出生率と言うのは、女性が一生の内に子どもを産む数というやけにアバウトなものだ。
15歳から49歳までの女性の出生率を足し合わせるというもの。
15歳で産むことにしていいのか?先日、14歳の妊娠出産を取り上げたドラマでは賛否が轟々だったように思うのだが。
それと上限が49歳。これもどうなんでしょう。実際どの程度いるのかというのもあわせて公表する方が良いと思うのだが。

出生率の低下というのは、先進国といわれる国では仕方無いことなのだが、日本はそれが異常なスピードで起きている。
その一因には戦前のような「制約」もなければ、高度成長期のような「夢」もないということなのだろう。
女性を「産む機械」などと評した偉い先生をいらっしゃったが、女性のみが新しい命を宿すことができる素晴らしい能力を持っている。
女性には、妊娠から出産までの期間、多くの制限制約を与えているということを、そのほかの人たちは十分に認知し助けなければならないだろう。
その手助けの方法がなかなか見いだせないというのが現在の彷徨(さまよ)える状況なのかも知れない。

人間、「制約」されることより「自由」な方が良い。
結局、たくさんの子ども人口がある時の人達は、「自分じゃなくても次の人たちが頑張ってくれればなんとかなるでしょう。自分は制約されるなんてまっぴら」という「自由」「権利」の御旗を振りかざし、次の世代に責任を押し付けたに他ならない。

ただ、今回、統計上ではあるが、上昇したということには、経済の復活がある。
高度成長期のように「がむしゃら」「他を顧みない」という成長ではなく、「ゆとり」「人間性」をもったものになってもらいたい。

ここまで来ても「自由」「権利」が最大限守られないと嫌なでは、
「国破れて山河あり」
日本という地名は残るが国は滅びることだろう。


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山中鹿次

夫婦が一組に生む子どもの数はさほど変わっていませんが、婚姻率の低下が出生率の低下を押し上げました。ただ今週の東洋経済が単身者の増えた社会の特集していますが、香山リカさんの言う貧乏くじ世代の経済状態がどこまで良くなるかで、婚姻率が変わり出生率も変わるでしょう
by 山中鹿次 (2007-06-11 07:08) 

南雲しのぶ

山中鹿次さん、コメントありがとう。
出生率は婚姻率にリンクしていないから問題は無いと思いますよ。
もう少し結婚していなくても子どもを生みやすくすることも大切なのかも知れません。
「貧乏くじ世代」だからと言って婚姻数が減るということは無いでしょう。
減っているのは国民の意識全体が「(自分の)自由」にばかり引っ張られるからですよ。
by 南雲しのぶ (2007-06-11 07:17) 

こう

昔は、子供が将来の働き手として必要でした。子供はその家のメリット以外の何者でもなかったのです。
しかし、今はどうでしょう?子供がいれば楽しいけれど大変なだけというイメージになっている気がします。
もう一度、活気のある日本にするため、子供がいることがその家のメリットになる社会に変える事を検討しましょう。
by こう (2007-06-11 09:13) 

南雲しのぶ

こうちゃん、コメントありがとう。
たしかに人力が全てだったころには「子ども=労働力」だったのでしょうね。
子どもを増やそうとすると女性に頼らねばならないところがあり、頼り過ぎると「女性は産む機械ではない」となり難しい問題になっちゃってますよね。
by 南雲しのぶ (2007-06-11 21:15) 

N_Yasu

我が家は来月末に三人目の子供が生まれる予定です。

嬉しい反面、正直将来の金銭的不安は払拭できません。昔の「産めよ増やせよ」ではないですが、出産時の手厚い保護だけでなく、子供の成長過程においても親の金銭的負担を減らすような施策あるいは世の中にならなければ少子化の波からの脱却は無理なのではないでしょうか。

子育てに関する金銭的負担丸々を公的なものに頼るのも
まずいとは思うのですが、子供が欲しくても金銭的に諦めざるを得ない夫婦と言うのは沢山いると思います
by N_Yasu (2007-06-13 12:33) 

南雲しのぶ

なおちんさん、コメントありがとう。
それはそれはオメデトウございます。
独り身の私としては、お子さんがいるというだけで羨ましいのに。
これからは第三子に対する公的扶助はより大きくなるでしょうからいろいろ行政機関に相談してみると良いと思いますよ。
いただけるものは頂かないともったいない。
それにしても、なおちんさんの所は、楽しく明るい家庭なんでしょうねぇ。
改めて、オメデトウございます。

結婚したぁ〜い。
愚痴でした。
by 南雲しのぶ (2007-06-13 20:18) 

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