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なぜ謝罪などするのか [人権・差別・逆差別]

「派遣村「本当に働こうとしている人か」発言撤回、謝罪 坂本総務政務官」:イザ!
総務省の坂本哲志政務官は「年越し派遣村」について触れ、「本当に真面目に働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」と述べたそうだ。
私も同感だ。
と、書いていたら自ら謝罪してしまった。
「ありえねぇ〜」
こんな政治家必要なし。

まぁ、いいや。
取りあえず書いたんでアップしますが時系列におかしなところが出るかもしれません。

入村する資格って自己申告なわけだから、派遣切りに関係のないベテランホームレスなどだって居ると考えるのは当然だ。
それでも500人しか集まらなかったことを考えれば、多くの対象者は派遣切り=生き死にの問題ではない、ということではないのか。

落ち着いて考えてみれば、派遣切りされたことが即生活苦に結び付くというのは非常におかしな話だ。
寮を追い出されると言っても1ヶ月間の解雇予告などで少なくとも本人は承知していたはずだ。
それがあたかも解雇の当日にでも追い出されたかのようなイメージが刷り込まれている。
もちろん、「1か月で探せるか」と言うことは問題であるが、ネットカフェもあれば簡易宿泊所もある。

派遣法が成立した時、メリットの部分が誇張されすぎていたことは認める。
しかし、熟考すれば法律の主旨は必ずしも悪いものではない。
製造業とて認められてしかるべきだ。
例えば、夫婦で奥さんが「ちょっとした勤めをして小遣いでも稼ぎたい」という時には、この制度は極めて有効だ。
他にも自由を愛し孤独主義を貫いている人たちにも会社での人間関係が希薄であることが救いであるかも知れない。

良い面を伸ばし、悪い面を抑えるということをしてこなかったことが、ことここにきて問題になっているわけだ。

例えばどうだろうか。
昔であれば、農家は農閑期に出稼ぎに出て生計をたてていた。
日本酒や味噌・醤油などは農閑期に仕込みが始まる。
これの労働力として農民がうまくはまっていたからだ。
それを機械化によって人手を奪った。
また、季節感も壊している。

機械化と言えば、公共事業の代名詞となっている道路工事にしても、これらの層が労働していることから農閑期である年度後半に集中する。

一見すると非効率であるように見えることも、理由を知ると理解できることが多い。
現代日本においては、相手の理由を鑑みないことが多くなり、自分に合わせることばかりを要求した。
効率化ほど非効率はないにもかかわらず。

話しがずれてしまったので戻そう。
派遣切り問題について言えば、まずどれだけ自分で努力したのか。
報道を見ていると、「青森に家族を残してでてきている。月13万の手取りの内、10万を仕送りしているので3万しか手元にない。だからもう食べていけない」と言うのがあった。
これ極めておかしな話だ。
まずは青森に帰って、生活を立て直して戻ってくれば良い。

他にも「親族には迷惑をかけれれない」系の意見が続出しているが、身内にもかけられない迷惑をなぜ公に求めるのか。
支援者のみなさんは、まずこの点を明確にしてほしい。
私は常々、「自助・共助・公助」であるべきだと思っている。
まずは自分で努力する。
それでも厳しければ親族や知り合いに助けてもらう。
最後の最後、生きるか死ぬかになった時、初めて公に助けを求めるべきだということだ。

現代日本においては、前2つを端折っても「人権」を盾に当然のように公助を求める。
本来なら対象者にならないであろう面々も含まれているのではないだろうか。

そうそう、お涙頂戴的に「身内は全て亡くなって天涯孤独。だから助けて」「一生懸命働いたのに、一方的に首切りされた」みたいなことを言っている人をよく見かけるが、それが本当だって誰が確認したんだ?

まず、お涙頂戴話は裏をとってから報道してください。

ちなみにテレビ朝日では派遣切りされた人を何人雇用するのですか?
古館事務所では?
在京民放5局で各100人ずつ雇えば派遣村分はなんとかなると思うが。
あと、アンカーマンやコメンテーターの個人事務所にギャランティーに応じて雇用すればプラス100人くらいにはなるだろう。

支持者の方も、派遣切りされた人を一人でも自宅で預かってみたらどうか。
そのくらいの気持ちもなく、最後には投げ出すのであればやらない方が良い。

汝、隣人を愛せよ。

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コメント 4

toyo

>派遣切り問題について言えば、まずどれだけ自分で努力したのか。

同感です!

数年前の話です。私の同級生にも派遣社員がいます。国家資格を5つも持っている彼ですが派遣社員なのです。で、私は二度ほど職場を紹介する労を取ったのですが、肝心の本人が二度とも面接に行かないどころか、相手に連絡さえ取らなかったことを後で聞いてビックリしました。なぜ行かなかったのか聞くと「だって、面接で何を話していいかわからないんだもの・・」だって。
もう呆れました。彼は「紹介した私の立場」を無にしたことについて想像することさえできないようです。つまり、自分本位。被害者の顔の裏に強烈な自己本位という面が隠れています。
で、自分が悪いのではなく、すべては「自分以外の他人&社会が悪いんだ」といいます。自分で努力もしていないくせに。

彼は現在、奥さんに離婚されて母親と二人暮らしをしています。当然のなりゆきだと思います。彼にとっては今度は母親が「隠れ蓑」になってるようです。きっとこう言うでしょう「だって母親がいるから面倒みなけりゃならないし・・だから、派遣社員でいるしかないんだよ」と。
(基本的に私は派遣制度には反対ですが、こういう「甘えた派遣社員」がいることも事実ですから彼らに同情したくても素直に同情できない気持ちがあります。TV局も彼らに対して報道するばかりじゃなくて雇え!と言いたいです。アナウンサーなんかきっと高給なんでしょうね。皮肉ですが)

もちろん一番悪いのは政治家だと思います。派遣社員でも精一杯努力してもうまくいかずにほんとに困ってる方も多くいると思います。そういう方は、めげないで頑張って欲しいと切に思います。

だらだらつまらん個人的なことを書いてしまってごめんなさい。
失礼しました。
by toyo (2009-01-07 10:57) 

haruaki

発言が軽いというか、最後まで突っ張りきれば良いのにとも思いましたが、何の影に怯えているのでしょうかね。さっきニュースで面接に行くための交通費の支給要請を「派遣村団」が厚生労働省にしたそうです。団体で交渉すると、こんな馬鹿げたことまでまかり通るのでしょうかね。まだ未確認の事が多いので、滅多な事は言えませんが、この報道が本当なら、カンパのお金は別腹に入っていることになりますが。自分に降りかかる出来事の解決を、何でもかんでも他人や世の中に担保させるこの人達の体質も、派遣労働法という悪法を呼び込んだ一因かもしれませんね。
by haruaki (2009-01-07 12:00) 

南雲しのぶ

toyoさん、コメントありがとう。
もちろん、派遣切りされた人の中にも本当に真面目にやってきた人もいるのだと思います。
しかし、それは本当に一握りでしかないのではないでしょうか。
日本では、その人の人生というのは全く無視されますので、どんなに迷惑をかける人生でも「弱者」として扱われます。
もう少し考え方を改めていかないとならないのかも知れません。
by 南雲しのぶ (2009-01-07 20:28) 

南雲しのぶ

haruakiさん、コメントありがとう。
この議員の浅はかさにはもう驚きでしかありません。
しかし、日本では「人権」「福祉」に対して極めて独特なイメージを持っています。
「弱者」とは何かをもう一度考える必要があるのかも知れません。
by 南雲しのぶ (2009-01-07 20:30) 

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