いまさら全国調査って言われても [時事・日常生活]
「加工食品表示、牛肉偽装事件受け全国調査へ…農水省」(So-netnews)
ミートホープ事件を受けて農林水産省は「加工食品に偽装がないか全国で調査する」とブチ上げた。
おいおい、今さらか。
なんでこれまで加工肉を検査する法律が整備されていなかったのかということに対して誰が責任を負うのだろうか。
ここ数年で食品の原料に対しての意識は相当向上してきている。
トレーサビリティーやら民間認証やらでほぼ素材の安全性は担保出来るようになった。
もちろん、まだまだな部分は多いし業者業界側を信頼しなくてはならないこともある。
それでもある一定線はクリアできていると言える。
しかし、加工品に対してはどうかと言えば来ないのことでもわかるように何のチェックも行なわれていないに等しい。
一口に「加工品」と言っても一次加工品、二次加工品と数段階に分かれるものもあり何処までを責任とするのかが曖昧な部分もあるのだろう。
だからと言って、このままにして良いわけではない。
やはり最終加工業者が消費者に対して一番の責任を負うこととし、チェックを義務づける。
もちろん、一次加工でも二次加工でもチェックできる体制を構築できれば良い。
今回の抜き打ちチェックとて今さらどうして不正品をとっておくだろうか。
では、出荷された分まで消費者が購入したものまでチェックするのか?
まったくもって後手後手な対応には辟易する。
法律は後追いで当然という意見もあるようだが、先行して検討し施行されるまでに遅れるというのと、事が起きてから検討し始めるというのでは全く違う。
「ミートホープだけの問題なの?」(南雲研究室)
「生協って大丈夫なの?」(南雲研究室)
大事件や大事故がない限り、動かないのが行政のいつものパターンですね。
そして、動くときは「全国」の調査をする。
調査してまとめる人たちは大変!
by こう (2007-07-01 14:19)
こうちゃん、コメントありがとう。
反対に言うと「事が起きないと動けない」ということでもあるのです。
行政は公平公正な立場に居なければならず、予防には極めて弱い。
ただ、これからの行政は予防を前提にしていかないとダメかも知れませんね。
by 南雲しのぶ (2007-07-01 14:29)