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人権派弁護団は末期症状か [山口県光市母子殺害事件考]

「光市母子殺害の弁護団、橋下弁護士を提訴 懲戒呼びかけで業務妨害」(iza!)


山口県光市母子殺害事件で、人権派弁護団の弁護手法に不満を持つ人たちに、懲戒処分を求めようと声を上げた橋下徹弁護士を「業務妨害」で弁護団が訴えた。

あらあら、とうとうこう言うことをしだしたか。
弁護手法に不満を抱き 懲戒処分を求めるのは市民もできることになっている。
それを、そうされたからと言って元締めを訴えるというのは、もう末期症状なのだろう。
「業務妨害」と言うが、市民は弁護団がとっている手法が間違っていると思っているから請求しているだけではないか。

テレビ番組で橋下弁護士が言ったかなど関わり無くネットでは懲戒請求の下地ができていた。
彼が言わなくともそのような戦術は行なわれていたということだ。
単に端緒を付けただけでしかない。

反対に、弁護手段が市民の遵法意識とかけ離れていることが分かる良い事例だったということを弁護団が気づくべきで、誉められるべきであって処分対象とは言えない。
このことでまた火に油を注ぎ、市民感情は「被告を死刑に」という流れに傾くだろう。

考えてみれば、弁護団は「死刑へ、死刑へ」と流れを導いているように思えてならない。
高裁に「死刑判決」を出させ、「国民の“死刑”へという大合唱によって被告の権利が侵害され正当な裁判が受けられなかった」として最高裁へと持ち込む算段なのだろう。
そして最高裁に自判させて、ここぞとばかりに「ありえもしない判決だ。これらの証拠を審査したのか」と裁判の不当を訴えるのだろう。

こうまでしたいのが「人権派」なのだ。
このままでは「真の人権国家」には絶対なることはできない。

前記事

法廷にミリタリーパンツ姿?
関連資料
日本弁護士連合会
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モコ兄

橋下弁護士が訴えられてしまいましたね。僕は橋下弁護士
がこういう行動をとったのは、この21人のろくでなし共が
あまりにも酷かったからだと思うのです。だっていちいち
裁判の度に弁護士の懲戒請求を出せなんて言わない
でしょう?橋下氏の行動は許されないかもしれませんが、
責めることも出来ません。国民の9割はそう思っている
でしょう。でも懲戒請求を出しても日弁連の会長は
受け取りませんよ。死刑執行を非難するような
偽善者ですから。
by モコ兄 (2007-09-04 08:25) 

mako

本意ではないでしょうけど・・・橋本弁護士株をあげたと思います。大半の人が どうすればあの家族の力になれるだろうかと思っていたはずですから。

まったく法律を知らない人が多いなか・・・自分の思うことを・・・自分でも力になれると知った発言だと思う。

けど・・・・・・・・あの大勢の弁護士さんたち。
被害者の人権はどう考えているのでしょうね。
by mako (2007-09-04 08:38) 

南雲しのぶ

モコ兄さん、コメントありがとう。
この人権派弁護団は弁護士としては職務に忠実だということでしょう。
今回の問題は、そういう司法制度全体にあるのだと思います。
国民意からかけ離れて当然というようではどうしようもありません。
by 南雲しのぶ (2007-09-04 13:24) 

南雲しのぶ

makoさん、コメントありがとう。
彼が自分を弁護士だと認識していうのかどうかわかりませんが、市民感情として当然のことを口にしてしまったのでしょう。
人権派弁護団の行なった遅延行為は法廷戦術として認められても、市民としては許されないということです。
by 南雲しのぶ (2007-09-04 13:26) 

3児の父

安田という弁護士がTVの前で
「女と子供、二人殺した位で死刑を請求する側の気持ちが理解できない」
と発言していたのが、弁護団のすべてを物語っていますね。
裁判所とは恨みつらみを断ち切る為存在するはず。
でなければ、復讐心や遺恨をいつまでも引きずって被害者側は生きていく事になる。
人の心の傷はその後に癒すしかない。

私は、本村さんがこの裁判の決着の次第によっては、自ら命を絶つ覚悟ではないかと心配しています。
私には本村さんにお悔やみの言葉をかける事など一切出来ません。
夫として父として、同じ立場にある者として言葉が見つかりません。
ただ一人の人間として、本村さんの願いがかなえられる事を切に想います。
by 3児の父 (2007-09-04 13:46) 

南雲しのぶ

3児の父さん、コメントありがとう。
確かに前例主義の法曹界からすると「二人くらいでは」ということになるのでしょうね。
未成年の殺人事件、いや事件というのは取扱がとても難しいのだと思います。
ただ、日本では復讐や仇討ちが禁止されている以上、被害者意識をもう少し酌んでで行かねばならないことは、国民感情からは当然のことでしょう。

本村さんが確定後、燃え尽き症候群に陥るであろうということは周囲からも噂されているようです。
心のケアややり直す切っ掛けを作って行く事も大切なのかも知れません。
by 南雲しのぶ (2007-09-04 15:19) 

あまちゃん

橋下徹弁護士を「業務妨害」で弁護団が訴えたおかげで、懲戒処分が出来ると知りました。

橋下徹弁護士は自分のような素人にも分かるような行動を取った事には感謝しますよ。
他の弁護士は知っていても言わないでしょうからね。
by あまちゃん (2007-09-05 00:30) 

HOKUTEN

あ・・・あきれて言葉になりませんけど・・・、末期症状ですね・・・。
色々言葉が浮かびますが・・・、まとまりません。
「二人くらい」・・・ですか。
「人権派」って、人の命は軽いんですね。
by HOKUTEN (2007-09-05 02:26) 

南雲しのぶ

あまちゃん、コメントありがとう。
そうですね。
弁護士を市民が懲戒処分請求できるとなんて思わないですからね。
人権派弁護団はそういう弁護士に都合の悪い情報はテレビで言って欲しく無かったのでしょう。
ワガママ勝手ができなくなりますから。
もっと前に言っていてくれれば「法廷欠席」の時に請求があったでしょうから。
by 南雲しのぶ (2007-09-05 06:35) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
法曹界は前例踏襲ですからね。
ある程度の残忍性や死体損壊などが加わらないと成年者でも難しいですから。
だから今回は残忍でもないし損壊でもないというのを主張しているのでしょう。
人権派ですから。
by 南雲しのぶ (2007-09-05 06:40) 

HOKUTEN

前例踏襲が悪いとは言いませんが、判決が人の命を軽くしてしまっていませんかね。一人殺したって無期にならないしねって。
あまり過激な事は言いたくは在りませんがね・・・。
個人的には長七郎江戸日記の台詞の様に考えていますけど。
「人の夢をもてあそんだ貴様らに、もはや見る夢は無い」
つまり
「人の人権をもてあそんだ貴様らに、もはや人権は無い」と。
by HOKUTEN (2007-09-06 01:18) 

南雲しのぶ

テレマーカーさん、コメントありがとう。
そこなんですよ。
一昔前の前例を後生有り難く大事にしていて現実社会からかけ離れてしまう。
人を死なせてしまったら自分の命も失う可能性があるということを認識するようでないと。
ただ、人権派や人権団体が許さないでしょうけどね。
by 南雲しのぶ (2007-09-06 05:42) 

こう

「人を殺しても、変な弁護士に頼めば死刑にならないかもしれない」と勘違いして、殺人が増えるのが一番困りますね。
by こう (2007-09-11 12:37) 

南雲しのぶ

こうちゃん、コメントありがとう。
いやいや、「変な弁護士」ではありませんよ、「人権派」です。
勘違いな人権を叫ぶだけで、本当の意味での人権を抑圧しているような人たちです。
by 南雲しのぶ (2007-09-11 18:50) 

ちゃんちゃん

 南雲さん、はじめまして。
 ちゃんちゃんと申します。

 一部の方が評価されているように、橋下弁護士は、皆にそういうことができると教えて下さいました。 彼の発言は色々過激な部分も有り、全てが良いとは思いませんが、今回の件は、ある意味、弁護士として勇気有る行動だったと思っています。 もしかしたら勢いで言ってしまったのかもしれませんが(笑) でもああいう熱い男は好きですね。 彼も普通に懲戒請求を受けていますが、どこかのおかしな弁護士の様に、一歩間違えれば脅迫まがいの書面を請求者に送ったりはしないでしょうから。 今回の懲戒請求の多さで、現在の刑事弁護の在り方に疑問を感じるべきですよ。 弁護士さん達は。

 僕もテレマーカーさんと同意見で、「人の夢をもてあそんだ貴様らに、もはや見る夢は無い」と言いたいです。 それでは何も解決はしませんけどね。

 現在の刑事弁護の在り方について、考えさせられる事も多々有ります。 刑事弁護に携わる方の意見も解らなくは無いです。 被告の弁護はもちろん大事ですが、被害者の事ももっと考えられるべきです。 その点は絶対におかしいですよ。 今の刑事弁護は。
by ちゃんちゃん (2007-11-10 12:21) 

南雲しのぶ

ちゃんちゃんさん、コメントありがとう。
現代日本においては法律と日常が残念なことにあまりにかけ離れてしまっているのだと思います。
誰しも「なぜ法廷を欠席して平気でいられるのか」とか「人を死なせておいてそれが過失だ」なんて言われても「普通の感覚」では理解できないものです。
その辺は法曹界を含め国民全体で考えなければならないことなのだと思います。
by 南雲しのぶ (2007-11-10 19:14) 

kenji47

ご参考

>そこに降ってわいたのが、橋下弁護士の懲戒扇動問題なのです。

 橋下弁護士が扇動した懲戒請求自体は、理由のないものです。
 理由がないものなのだったらほっとけばいいじゃないか、という意見もあります。

 しかし、今回の懲戒請求扇動は、刑事司法に無理解な世間の声に迎合したテレビ発言を発端としており、その後に誤りを認めるのであればともかく、テレビタレントとしての発言力と知名度を利用して、さらにテレビやブログで自己の発言を「世間」に向けて正当化し続けているのです。

 橋下弁護士のこれらの一連の言動は、懲戒手続の結果如何にかかわらず、これから刑事弁護に携わろうとする多くの弁護士の現実的負担や不利益を増大させるものであり、その必然的な結果として、これから刑事弁護に熱意と使命をもってもらわなければならない若手・中堅の弁護士のモチベーションを深く傷つけ、一人でも多くの弁護士が刑事事件を担当しなければ維持することすら困難な刑事弁護制度の運営をより深刻化させるものと思われるのです。

 これが批判せずにいられるでしょうか、というのが私の気持ちです。

http://www.yabelab.net/blog/2007/11/11-002449.php#more
by kenji47 (2007-11-11 21:47) 

南雲しのぶ

kenji47さん、貴重なご意見ありがとうございました。
私のような若輩にはなかなか深いご見識に考えさせられること多々。
ただ、法律を国民から乖離されているのは法曹界全体の責任ですよ。
理解できない法律や法体系、法慣習を続けて来ておいてそれはないでしょう、というのが正直な気持ちです。
「扇動されている」と言えば簡単ですが、なぜそういう行動に流れるのか、ということも併せて考えなければkenji47さんの言葉は理解されることは無いでしょう。
今後のブログ運営の参考とさせていただきます。
by 南雲しのぶ (2007-11-11 23:24) 

kenji47

ご参考 その2


>http://www.satosho.org/satosholog/2007/09/post_6f0f.html
ちなみに毎日新聞の記事によると、光市事件の関連での懲戒申立総数は現在のところ3900件を超えているらしい。これは昨年の全懲戒申立総数の3倍になるようだ。驚くべき数字と言える。

 そして今度は、光市事件弁護団の中の4人の弁護士が、今回、橋下弁護士を相手に業務妨害を理由とする損害賠償の提訴を行ったという。
「TVで業務妨害」橋下弁護士を提訴 光市事件弁護人」

 今回の懲戒申立自体については、法律家の中では反対する人や、冷ややかな評価がおおい。

小倉弁護士のサイト

元検事のつぶやき
 
ちなみに町村教授は、今回の提訴を橋下弁護士と同じレベルになってしまった泥仕合と評価されている。
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2007/09/news_5f93.html

 法律家の中の評価は、私も共感できる。このような懲戒申立運動が、刑事被告人の弁護を受ける権利の侵害になるという理由もそうだろうなと思う。
 でも、そうであるだけに、なぜ日弁連は公式見解を表明しないのか、それが不思議である。現在までに脅迫行為については、見解を表明している。しかし懲戒申立についても懲戒委員会が公式見解を発表するぐらいの姿勢があってもよい(あったほうがよい)と思うのであるがどうであろうか。

 つぎつぎと(あおられたとはいえ)、興味本位で申立行為が行われ、申立人も、それをあおっている人々も懲戒行為についてよく理解しないまま申立を行っている可能性がある。しかも、一般には共感を得にくい極悪重大犯罪の刑事弁護が非難の対象となっているのである。だとすれば、日弁連としても黙殺するのではなくて、非法律家に理解できるように、これが弁護士の活動だと堂々と説明を行うべきではないかと思う。この説明が欠けたまま、興味本位のやりとりだけが続くのは、日本の法化を進展させるというスタンスをとっている日弁連として、いささかもったいないのではないかと思う。

日弁連会長声明(脅迫行為)
http://w3.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/070711.html
by kenji47 (2007-11-12 21:50) 

南雲しのぶ

kenji47さん、貴重なご意見ありがとうございました。
私のような若輩にはなかなか深いご見識に考えさせられること多々。
今後のブログ運営の参考とさせていただきます。
by 南雲しのぶ (2007-11-12 22:25) 

kenji47

> 人を騙して家に上がり込み、女性と生後11ヶ月の長女を殺害したうえに、遺体を陵辱したこの事件は、本当にひどいと思うし、犯人の側にどういう事情があろうとも、厳罰をもって処されるべきだ、と私も思う。
 しかし、被告人がどんな冷酷で狡猾な人間であっても、その利益のために最大限の努力をするのが弁護人の仕事だ。被告人がひどい男だからといって、その職責を果たしている弁護人に懲罰を加えて、弁護士としての活動をできないようにしてしまえとテレビで煽るのは、やりすぎだ。ましてや、刑事手続きにおける弁護人の役割をよく知っているはずの弁護士が、先頭に立って視聴者をけしかけているのには、かなり唖然とした。

http://www.egawashoko.com/c006/000235.html
by kenji47 (2007-11-13 21:39) 

kenji47

ご参考 その4

> 「教えて!goo」に、この弁護団への懲戒請求を出した人からの相談が乗っていた。弁護士会からは配達証明郵便で、書類の提出を求められたうえ、調査の過程で必要な時に事情を聞く場合があるという書面を受け取ってびっくりしてしまった、という。

<私の勉強不足でした。
 私は、弁護士の懲戒請求を求める「署名運動」のようなモノかと思い、つい義憤にかられて懲戒請求書を5部郵送しました。
 着いた配達証明を読むと、私が懲戒請求者となって、第二東京弁護士会に出頭して書類を提出し、懲戒請求理由を述べるのでしょうか。
 私はそのような法律知識は持ち合わせていません。
 また、出頭しなくても、綱紀委員会に書類を提出する義務があるのでしょうか。
 もしそうなら、当方はそのような書類を書く専門知識を持っていませんので、懲戒請求を取り下げたいのですが。>

 請求の内容によっては、懲戒請求をされた弁護士の側から訴えられる可能性もある。実際、懲戒請求をした側が敗訴し、50万円の慰謝料を支払うよう求める判決が出ているケースもある。橋下弁護士は、そういう負担やリスクを説明せず、ただ「誰でも簡単に」できると、気楽なノリでしゃべっている。
 そのくせ、自分は懲戒請求をしてない。「時間と労力を費やすのを避けた」そうだ。橋下弁護士の話に共感して懲戒請求を行った人たちの「時間と労力」はどうでもいいのだろうか。煽るだけ煽って、自分は面倒だからと何もしないのでは、無責任のそしりは免れない。


http://www.egawashoko.com/c006/000235.html
by kenji47 (2007-11-13 21:42) 

南雲しのぶ

kenji47さん、コメントありがとう。
引用の状況についてはキチンと明示してください。
誰の発言なのかURLを遷移させなければわからないというのでは困ります。
もし仮に私が「ワンクリック詐欺だと嫌だから遷移しない」としたら誰の何の発言なのだかわからないことになりませんか?
まして著作権法の引用の方法にも反しているのではありませんか?

それはそれとして、この問題でいくつかの疑問があります。
・市民は懲戒請求をしてはならないということなのか。
・懲戒請求相手先が裁判を抱えている間は請求してはいけないのか。
・「裁判に欠席したから」と言うことでは絶対に請求理由にならないのか。
・橋下発言を直接見て請求した人は何人(何件)あるのか。
その中でどれだけの人(件)が「中身がわからずに請求した」のか。
・「請求しましょう」と言った(あおった)が自分は請求しなかったことに法的な問題があるのか。
・日弁連では請求があったものは全て受理するのか。
・請求制度は何のためにあるのか。
・kenji47さんは「素人は請求するな」と言っているのか。
kenji47さんにはお手数をおかけしますが、疑問のあるまま話しをしていても意味ないので教えてください。
by 南雲しのぶ (2007-11-14 06:36) 

kenji47

・市民は懲戒請求をしてはならないということなのか。

そんなことないですよ。
懲戒理由があるならできます。


・懲戒請求相手先が裁判を抱えている間は請求してはいけないのか。

これも問題なし。


・「裁判に欠席したから」と言うことでは絶対に請求理由にならないのか。

これは請求理由になりますけど、弁護士会に出頭して懲戒事由を主張したり答弁書を提出したりすることがまったくの素人さんに可能なのですか?


・橋下発言を直接見て請求した人は何人(何件)あるのか。
その中でどれだけの人(件)が「中身がわからずに請求した」のか。

橋下発言があってから、通常の3倍から4倍の懲戒請求があり、それが光市事件弁護団に対するものならば合理的に推測が可能だと思います。
また、懲戒請求の制度を理解している人だったら、あの弁護団に対する理由がないことをすぐにわかると思います。


・「請求しましょう」と言った(あおった)が自分は請求しなかったことに法的な問題があるのか。

法的な問題はありませんが、橋下氏が懲戒請求が無意味であると認識しているとの推測が可能なのではないでしょうか?
自分自身が懲戒請求して、弁護士会の担当者の前で懲戒事由を述べるのなど馬鹿馬鹿しくてできないのだろう、という推測はできます。


・日弁連では請求があったものは全て受理するのか。

形式要件を満たしていれば受理するんじゃないんですか。


・請求制度は何のためにあるのか。

基本的には、弁護士の行った業務に関して被害を被った人がするためにあります。
例えば、預けたお金を返してくれないとか、弁護士のミスで自らの何がしかの権利(たとえば不動産とか)を失ったとか、弁護士が法律や判例を理解してないため敗訴したとかですかね。
光市事件のように自分と直接関わりのない一般的な事柄についても懲戒請求はできるようですが、一体何を請求するのやらという感じです。

・kenji47さんは「素人は請求するな」と言っているのか。

請求するなとは言いませんが、光市事件弁護団への懲戒請求は100%認められることはありません。また、現実問題として請求者は弁護士会へ出頭して請求事由の主張が求められるなどの負担もありますが、それを分かって請求しているのだろうかと疑問に思うわけです。
私が思うには、このような懲戒請求を行うことは全く無意味ですね。
by kenji47 (2007-11-14 21:48) 

南雲しのぶ

kenji47さん、コメントありがとう。
請求件数が驚くべき数字になっている事は知っていますが、それが橋下発言によるものと何か裏付けるものがあるのでしょうか?
橋下発言の前から一部ネット上でも同様の提言や書き込みがあったという話しがあったと聞きます。
それまでにも各種メディアで弁護団への批判が大々的に取り上げられていました。
そちら潜在的不満が橋下発言を切っ掛けになったということではありませんか?
橋本発言は「こういう方法もありますよ」と言っているだけに過ぎないように思いますが。言い方は別として。

kenji47さんのおっしゃるように「基本的には、弁護士の行った業務に関して被害を被った人がするためにあります」というのであれば日弁連はわざわざ「事件の依頼者や相手方などの関係者に限らず誰でもでき」とは書かないのではないでしょうか。
「関係者に限らず・・・」としている以上、直接の利害関係者でない者が出しても良いわけですし、実際請求の中にそれなりにしっかりした請求があってもおかしくないのではないでしょうか。
全て「どうしようもない嫌がらせ請求」だったのですか?

kenji47さんの回答を見ていて結局何が問題なんだかわからないですよね。
「(弁護士の)倫理的」ということなのでしょうか。
「無意味だからするな」ということなのでしょうか。
請求した人がキチンとした根拠に基づき請求し弁護士会に出頭して懲戒事由を主張したり答弁書を提出したりすることができるものが一件も無かったのですか?
まして、請求者にとって請求するだけの理由があっても、してはいけないと制限しようとしているように思えるのですが。
出頭したりなんなりして面倒を被るのは請求者本人なわけですし。
日弁連が正式受付する前に「このような負担がありますよ」と伝えさえすれば良いだけなんだと思うんですが。
単なる制度的な不備ということになりませんか?
by 南雲しのぶ (2007-11-15 06:14) 

南雲しのぶ

kenji47さん。
引用の件についてはご理解いただいたということでよろしいですね。
以降はよろしくお願いします。
by 南雲しのぶ (2007-11-15 06:15) 

kenji47

>橋本発言は「こういう方法もありますよ」と言っているだけに過ぎないように思いますが。言い方は別として。

橋下氏は大衆向けのリップサービスの度が過ぎて口を滑らせただけだと思いますよ。
私の言いたいのは、認められるはずのない懲戒請求したところで無意味ではないですか?と言うことです。

それに、もし懲戒請求することによって相手方の弁護士や弁護士会の業務を妨害する結果となったならば橋下氏と同じように損害賠償請求される可能性がありますし、またそれが意図的に妨害しようとするものの場合、業務妨害罪で刑事処分を受ける可能性があるということだけは自覚されていたほうが良いと思います。
by kenji47 (2007-11-15 22:01) 

南雲しのぶ

kenij47さん、コメントありがとう。
「認められるはずのない懲戒請求したところで無意味ではないですか?」
認められるか認められないかって申請の前にわかるのですか?
無意味かどうかわからないし、無意味だから出すなって制限かけて問題無いですか。
ダメかも知れないから出すな、ということですか?

一件一件の申請が業務の妨害になるのでしょうか。
請求した誰しもが「自分だけでも」と思っていたかも知れないし。

例えば、本当に懲戒を受けるべきことをした弁護士が居ても、業務の妨害になるかも知れないから申請するのを躊躇する事につながりませんか。
反対に誰かがしてくれると思って、結果誰もしないということになるかも知れないし。
そうやって請求を制限するような方向に持って行って良いもなんですか?

今回の請求申請だって全ての人がお気軽に申請したわけでは無いかもしれないわけですし。
前コメントでも書きましたが、弁護士会が受け付ける時に「答弁書つくったり、請求理由を説明したりと言う手間がありますが、それでも請求しますか」と言うだけで済むのではありませんか。
by 南雲しのぶ (2007-11-15 22:40) 

kenji47

ご参考 その5

碁法の谷の庵にて  より

死刑囚に慰謝料を支払わされた弁護士 [ 特集~山口県光市母子殺人事件 ]
 なぬ?と思われるかもしれないが、実際にそんな事件があった。東京地判昭和38年11月29日の民事裁判例である。
 死刑囚が弁護士を裁判に訴えたら、勝ったのは死刑囚だったのである。


http://plaza.rakuten.co.jp/igolawfuwari/diary/200604190000/
by kenji47 (2007-11-17 22:26) 

南雲しのぶ

kenji47さん、コメントありがとう。
引用にあたっては著作物名だけでなく著作者名も必要だったかと思いますので、あわせてご理解ください。
サーバーメンテナンス中でまだ読めていません。
by 南雲しのぶ (2007-11-18 06:32) 

kenji47

ご参考 その6

毎日jpより

光母子殺害:弁護士は懲戒せず 東京弁護士会が議決
 山口県光市で99年に起きた母子殺害事件差し戻し控訴審の弁護団(約20人)の弁護士に対して、全国で懲戒請求が相次いだ問題で、東京弁護士会が「正当な刑事弁護活動の範囲内で、懲戒しない」と議決していたことが分かった。 

 同弁護士会が所属弁護士1人について調査した結果をまとめた22日付の議決書によると、この弁護士は「広島高裁の公判で非常識な主張をし、被害者の尊厳を傷つけた」などとして懲戒請求されていた。これに対し弁護士会は「社会全体から指弾されている被告であっても、被告の弁明を受け止めて法的主張をするのは正当な弁護活動。仮に関係者の感情が傷つけられても正当性は変わらない」と退けた。

 日弁連のまとめでは東京や広島など各地の弁護士会で計約7500件に達しているが、これまでに弁護士会が結論を出した十数件はいずれも「懲戒しない」と議決している。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071127k0000e040051000c.html
by kenji47 (2007-11-27 22:26) 

南雲しのぶ

kenji47さん、コメントありがとう。
私もこの記事は読みました。
東京弁護士会がそう決めたのならそれで良いのではないでしょうか。
そのために弁護士会があるわけですから。
今回の問題は、日弁連や弁護士会側の制度の不備でしかありません。
これを機にどのような見直しが行なわれるのかを見て行きたいと思います。
by 南雲しのぶ (2007-11-28 06:28) 

kenji47

>今回の問題は、日弁連や弁護士会側の制度の不備でしかありません。

ハァ?制度のどこが不備だというのですか?


>これを機にどのような見直しが行なわれるのかを見て行きたいと思います。

本件の懲戒請求が認められるような見直しが行われることは絶対ありえません。
by kenji47 (2007-11-28 21:50) 

南雲しのぶ

kenji47さん。
意味もわからず大量の請求が行なわれてしまい、それが弁護士活動にさしさわるというというのは制度上の不備では無いのですね?
それだと今後も同様のことは起こりますが、それもすべて請求した側の責任なんですか。

後段ですが、誰もそう思ってますよ。
kenji47さんって、何でも自分で言わないと済まない性格ですねぇ。
「言わずもがな」ということはないんですか。
by 南雲しのぶ (2007-11-29 06:02) 

kenji47

>意味もわからず大量の請求が行なわれてしまい、それが弁護士活動にさしさわるというというのは制度上の不備では無いのですね?

テレビで口から出まかせ言って煽った弁護士さんの責任だと思いますよ。
by kenji47 (2007-11-30 22:10) 

南雲しのぶ

kenji47さん、コメントありがとう。
それならそれで良いじゃないでしょうか。
そのかわり、今後同様の大量申請があっても問題視しないでください。
by 南雲しのぶ (2007-12-01 07:55) 

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