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元大分県小学校教諭秦聖一郎さんに問う [教育・生涯学習]

「採用撤回「人生奪われた」 大分県教委汚職で元教諭が訴え」事件です‐事件ニュース:イザ!
過日の大分県教職員試験不正事件の余波を受けて辞職を迫られた教員が、おおいた市民オンブズマン主催の集会で被害を訴えた。

私はこの事件が発覚した時にも書いたのだが、「採用」されたにも関わらず一方的に「採用自体が不当」として解雇させられたことに対しては納得するものではなく不幸であったと思う。

しかし、ことの根本は「試験で合格点に達していなかったにも関わらず第三者が加算したことにより合格した」という事実だ。
秦聖一郎元教員に問いたいのは「合格点に達していなかったにも関わらず、それを知って貴方は教員をつづけていられますか」と言うことだ。
まして52点も加算されていたというのだ。
1点、2点を争う中で52点も加算されているということは相当なかさ上げではなかったのか。

これほどの加点をしてもらわねば受からなかった試験で合格してしまった。
これは以前にも問題になったが、採用の通知を受けた時点で試験結果の如何に関わらず身分は保障されるので、彼自身が採用されなかったと言うことではない。
だから、採用の是非や身分保障について争うことについてだけ言えば、ぜひ争うべきだと言いたい。

それでも貴方が高い志があるのであれば、点数が達していないことだけを持って自ら職を辞するべきではなかったのか。
なぜそうしなかったのか。
点数の足りない教員に教わる子どもたちの気持ちを考えればなおさらで、知った時点で潔く退くべきだったと私は思っている。

それすらせずに「採用したのが悪いのだから身分保障をしろ」「処分を公平にせよ」と言うことには納得いくものではない。
「死のうと思った」と軽々に発言しているが、その勇気すら無い人間に教員になって欲しく無い。
何事も他人のせいにして平気で居られる輩に人を教え育むとこなどできない。

見ても分るように主要全紙に同じ内容が書かれている。事前に実名発表を通知して取材に来させたのだ。
こうまでするような人を支援したいとは私は思わない。
「大分県教委の処分、不公平」採用取り消しの男性 -(朝日新聞)

教員採用取り消しの男性、実名で不正解明訴える (読売新聞)

大分県教委の教員採用汚職:採用取り消しの臨時講師「提訴も検討」 実名明かし証言 - (毎日新聞)


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タグ:教育問題
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コメント 5

秦 聖一郎

はじめまして。秦 聖一郎(本人)です。

まず、問題点は、「不正に合格していた」「点数が足りない」という事実が正しいかというところです。そもそも、重要な証拠である答案は、一切公開してくれませんでした。

また、「自ら職を辞するべき」とお書きになられていますところは、私もその通りだと思い悩みました。(点数が足りないのが事実で、自分のせいで不合格になった人がいると思ったら辞職は当然ですよね。)当初は辞表も書き、提出する準備もしていました。ただ、この話には何か裏(いろんな情報もありました)があるような気がして、訴えることにしたのです。
一方、これで終わらせていいのかという思いと子どもや保護者など周囲の人の声で教育現場に残ることを決意したのです。

私も事件の当事者になり、その深さを知り、報道がいかに表面的なものかを痛感しました。

私は、この件にふれてもらえただけでも感謝の気持ちでいっぱいです。

これからもニュースの真相にせまれるような記事を書き続けてください。
by 秦 聖一郎 (2009-05-19 01:14) 

南雲しのぶ

秦聖一郎さん、コメントありがとう。
最初にメディアを使ったのは貴方ですよね。
この問題は本来、貴方と県教委の二者間トラブルです。
それを”世論に訴えた”のは絶対に失敗でした。

世論というのは風任せ、一方向からしか見ない、など味方になれば良いが敵廻られたら手強いものです。
私は一般的に得られる情報から私の思いを書いていますが、貴方の側からの情報はメディアから得られて貴方の言う表面上のもの以外ほとんどありません。
貴方自身が情報を発信せずにいればこのまま押し流されることでしょう。
もし「絶対に合格していた」「合格点をとれていた」「これまで証拠として上がっているもの全てが嘘である」と断言されるのであれば、その証拠をご自身から発信されたらいかがでしょうか。

私は、どのようなことにも”神の見えざる手”は働くものと思っています。
by 南雲しのぶ (2009-05-19 07:08) 

広瀬てんゆう

事件当時は、子供に「正義」を教える聖職とされる教育行政の実態を見せつけられて、過去のコネの常習化などを踏まえやっぱりなーと思ったものです。と同時に教育長が係わっていることに間違いない、と感じたのですが知事は処分しなかったし、教育長もうやむやな態度で今日に至っている。先の知事選の前に私のHPでもこれに触れました。
この事件は県民の心に永久に「最悪の汚点」として消えることはないでしょう。さらに不採用にした証拠(答案用紙)さえ提示できないで一方的に判定した行為を裁定した裁判も頭を傾げます。徹底的に追及してほしいところです。加点52点も欺瞞に見えます。
でなければ大分県の現役の教員たちが高い税金を浪費して真面目な顔で子供に教育しているのが滑稽ではありませんか。
「犯罪者」はそのときはくぐり抜けても神は見逃すことはないでしょう。

by 広瀬てんゆう (2011-06-14 19:09) 

南雲しのぶ

広瀬てんゆうさん、コメントありがとう。
こういったことは表に出にくい事が沢山ありますからね。
決して大分県だけの問題ではありません。
面接だの論文だのが含まれれば主観が加わりますからどうしても恣意が働きます。
そういうものなのだと思いながら自分が選択されるための自分磨きをすることこそ大切なのだと私は思っています。
by 南雲しのぶ (2011-07-03 17:59) 

毒マムシ

南雲さん
初めまして
南雲さんのご意見に激しく同意です。
秦聖一郎さん、後ろ向きなことに意地張って時間とお金使うよりもっと前向きなことに時間使えば?
採用試験受け直すとか。
でも、落ちたらまた「不当な試験結果だー」とか裁判しそう。
試験受け直して見返そうとか言う気持ちも無いの?
by 毒マムシ (2017-06-16 21:28) 

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