”民主党は国会議員に政府との接触を認めない一方、自治体や各業界団体からの陳情の受付窓口を党本部の幹事長室に一本化する”のだそうだ。
これって単に幹事長権限の強化ではないのか?
政党に属する議員にとっては公認と陳情は選挙に勝つ為のもっとも重要なポイントだ。
それを幹事長が一括して扱うということは、幹事長には逆らえないという事につながる。
議員というのは、一人ひとりプロであり、それぞれがそれぞれの役割を果たす。
政党に属すると言う事は、一人ではダメな事でも数を持ってあたることで押し通すという力になる。
本来は、名前や肩書き、当選回数ということで差がつく事なく公平に扱われなければならない。
自民党的な権力構造では派閥や当選回数という独立性と関係無いところで強弱が決まってしまっていた。
“○○先生の地盤だから”ということで橋や道路ができてしまったり新幹線が来たりしていた。
確かにこれでは地元が議員を育てる(当選させ続ける)ことで利益を誘導できることになる。
民主党では、それを究極化し小沢一郎幹事長に親しいか否かで決めるということだ。
”党幹事長室では陳情を絞り込み、14人の副幹事長がそれぞれ担当する府省の政務三役に伝える”と言う事は、幹事長が良いと言ったものだけが通るということで、副幹事長云々と言っているが単に伝達役に過ぎない。
政府の方は足下固めにモタツいたいるが、その間に党では幹事長が権力集中にばく進している。
わずか1ヶ月半でここまで出来るかというくらいにスピーディーな進め方だ。
いや、やろうと思えばここまで出来るということで、政府のモタツきが際立つこととなった。
「まだ出来たばかりの政権ですから少し長い目でみて」なんていうことが如何に嘘かということだ。
自民党も”過去の栄光”を早く切り捨てられれば”次”があるのだろうが、亀の歩みではかなかか党勢回復にはつながらないだろう。
だいたい、谷垣総裁の自転車全国行脚って何?
本気で全国を自転車だけで行脚するってならわかるが都合の良いところだけ自転車であとは高級車では誰も信頼しなくなる。
それも支援者のところだけ廻っているという噂もあるし。
やっぱり河野太郎の方が良かったんでないかい。
さて、陳情を幹事長に集中させるというのであれば、入って来た陳情を全て公開し、その採否を理由付きで明示する必要がある。
それができるのだろうか。
小沢幹事長が権力を集中させればさせるほど政権交代がしやすくなるだけだ。