04年12月23日に起きた東京都葛飾区のマンションビラ配り事件。
5年近くかかってやっと判決が確定しようとしている。
一審では無罪。
二審では有罪。
そして三審でも有罪となった。
まず私の考え方は
・郵便受けにビラを投げ込むのは表現の自由とは言わない。
・無言でビラを押してるのは政治活動とは言わない。
の2点で有罪を支持するものだ。
それとキチンとしておかなければならないのは、この被告は住民から一度退去を求められたにも関わらず従わなかった、ということだ。
ビラ配り禁止とするポスターの内容を把握した上に、住民から退去を求められながらも独自の憲法論を振りかざしてビラを配り続けた、ということだ。
まず、政治活動とは人と人のコミュニケーションの中から生まれて来るもので、だまってポストにビラを投函したことは政治活動にはならない。
街頭などでビラを手渡しすれば良いことを手抜きしたことが問題なのだ。
そして何よりゴミを投げ込む事がどうして許されようか。
ゴミでない人もいるかも知れない、などとの詭弁があるが黙って押し付けておいてゴミとならない確率とこれにより政治を知る機会を得れたと納得する人の確率とどちらが高いのか、など自明の理だ。
近年、ゴミ捨ても有料化が進んできている。
なぜに共産党のゴミをコチラが金をだして破棄しなければならないのか。
これはたまたまマンションの共有部分というグレーゾーンの部分であるためわかりにくいが、一戸建て住宅であっても許可無く立ち入る事はしてはならないのは当然だ。
このようなことを突き詰めて最高裁判決としてしまうことは、これが先例となり人々の活動が権利の束縛をうけることにつながる。
自分たちのエゴのために他の人たちを巻き込まないでもらいたい、と願う。