【事業仕分け】漢方薬に保険適用は必要か

事業仕分けで切られた漢方薬の保険適用。
実際は漢方薬だけでなくシップやうがい薬も含まれるのだが、どうも漢方薬ばかりが目立ってしまう。

健康保険制度は崩壊の中にある。
できるだけ厳しく適用させていくべきだと思っている。

まず、シップやうがい薬は医療用と市販品に差がないので適用除外させて良いと思う。
医療用医薬品でもスイッチOTCのように市販されているものについては保険の適用を止めて良いと思うのだ。
では、漢方薬はというとこれもまた市販品がある以上、除外して然るべきと思っている。
もう少し言うと、症状が固定してからの処方は除外すべきだと思っている。

今の医療制度は残念なことに病人を増やす仕組みになってしまっている。
例えば、贅沢病といわれる痛風や糖尿病、肥満などは先天性を除けば防げる病気である。
皆、努力して健康管理しているのに、それをしないで病気になっても同じ負担なのだ。
予防医療である健康診断や予防接種などは保険適用外だということを考えると、もう少し制度全体を見直すべきなのかも知れない。

話しを本題に戻すが、医薬品は全て外しても良いくらいだ。
だいたい日本は薬を出し過ぎ。
患者の側も薬出してもらわないと病院に行った気がしないのが多い。
ここを改めてからにしないと根本解決にはつながらない。

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コメント 4

ひとつの考え方としてはわかるのですが、今回はやや賛同しかねます。

まず、何故漢方薬なのかというのが一つであります。東洋医学は西洋医学より劣るということはありません。OTCで買えるか買えないかということではなく、漢方を削るなら漢方以外のすべての医薬品を削らないとおかしいわけです。（その意味では一部筆者の意見に賛同は出来ます。ただし、）医療保険は薬代も入っているので、全額自己負担にしたら貧乏人は必要な薬がもらえないことになります。確かに現行の医療では老人や精神病の人が薬漬けになっており、相当量の不要な薬を飲まされている人が多いことも確かですが、だからといってはずすべきだというのは、やや飛躍した印象を受けます。２型糖尿病は生活習慣病ですが（必ずしもそうではない場合もありますが）、ただ、仮に発病が自己責任だとしても、インスリンを保険からはずすとかかる費用が莫大になってしまいます。もしもの時のための相互扶助のための保険ですので、薬代をはずすのは非現実的です。

次に、確かに日本は薬も出しすぎですが、不要な検査もしすぎです。日本のCT被爆量は先進国でもトップクラスですし、軽微な症状でもやたらと検査するのが大病院です（軽微で受診するほうにも問題ありですが）。従って、健保の適正な運用を考えるなら、投薬だけでなく検査や処置などの医療におけるあらゆる無駄を検証する必要があるわけです。更に、漢方は安いです。あえてそこにメスをいれる理由が？です。

結局、医療改革を謳いながら特定領域だけを槍玉にしたのが疑問。又、民主党にしては、なぜ医療にメスを入れるのか疑問。一方では肝炎だけを特別扱いにするのも矛盾だと思います。
by ムース (2009-12-02 00:59) 

ムースさん、コメントありがとう。
私も漢方薬が劣っているとは思っていません。
実際、慢性疾患を持っていてそれには漢方薬が処方されています。

この記事では２つを論点にしています。
一つは薬漬け医療を改善すべき、ということ。
二つは、医療費（保険料を含む）を軽減しつつ予防医療に傾斜させていくべき、ということ。

今回も漢方薬を止めると言ったら漢方薬の業界や関係者が騒ぎ出す。
医療全体で見直さなければならない事が特定の名指しされた部分だけで抵抗する。
木を見て森をみないようなやりかたをしていてはいつまでたっても問題は解決しないのだと思います。

それと先天性や予防し切れない疾患まで医薬品を保険適用するな、とは思っていませんのでお間違いなきよう。
by 南雲しのぶ (2009-12-02 07:28) 

>皆、努力して健康管理しているのに、それをしないで病気になっても同じ負担なのだ。

　何をして何をしなかったと、区別をどこでつける気なのだろうか。
　また、すべての人間がイコールコンディションで努力ができる場にいるとでも。

　確かに病気になりそうなことを好んでしている人はいるし、そういう人が病気になっても同情しにくいことは理解できる。
　しかし、「病気になった＝努力しなかった」というのは結局は強者の理屈であり、患者の人格を根本から否定する発想にいずれいきつく。

　仮にご自分が何らかの持病をお持ちであっても、言っていいことではない。
　少し頭を冷やしたほうがよろしいかと思います。
by toner (2009-12-04 03:04) 

tonerさん、コメントありがとう。
私が訴えているのはtonerさんのおっしゃるように「病気になりそうなことを好んでしている人」に対してです。
漢方薬の否定でも予防し切れない疾病に罹患したことまで批判はしていません。
人が皆イコールコンディションでないのは当然のことですが、努力するということは誰しもができるわけです。
私が到達点まで指摘しているのなら妥当なご指摘だとは思いますが、その点は腑に落ちません。

もう少し論点がどこにあるのかをみていただければ幸いです。
by 南雲しのぶ (2009-12-04 07:11)