【虐待問題】人権が人権を侵害する

虐待を疑ってもなかなか通報できず事件に発展すると言う話題だ。
本当に悩みどころではあるが、疑いがあるなら通報すべきだと私は思っている。

私の勤め先にも、老若男女が訪れる。
中には四六時中入り浸る人たちも少なく無い。

特に気になっているのは子どもが一人でやってくるケースだ。
朝の開店時から夕方閉店まで。
春休み中にはカウンターの周りをうろつきカウンター担当に親し気に話しかけたり下手すると接客のまねごとまでしようとする。
とにかく構ってもらいたくて仕方が無いのだ。

特段、外身が汚れているわけでもアザが有るわけでもないが、一日中というのは異常すぎるので時折話しかけては様子伺いをしていた。
その子は学校が始まったので来なくなったのだが、これ以上続いていたら通報していたことだろう。

通報すべきか悩むのは、保護者からの苦情が来る可能性を考えてだ。
日本では妙な人権意識が蔓延り、暴力を使っている（と思われる）側にも人権が配慮され官憲ですら迂闊に介入する事が出来ない。
“何故疑った。人権侵害だ”と言われては反論する手段を持たない。

妙な人権意識が蔓延る以前は、口うるさい人たちが他人に向かって注意をしたりと介入していた。
そう、社会が個人の生活に立ち入っても平気だったのだ。
それが人権意識の醸成により他人を寄せ付けない環境を生み出した。
そして何かあっても「しつけのため」などと言い逃れようとする。

人権が人権を侵害してしまう昨今。
本当の人権、守られるべき人権がどこにあるのか、”子どもは社会が育てる”と主張する政党は金だけ配れば終わりというスタンスでいるようだが、社会が積極的に介入できる仕組み作りをしていかねば片手落ちでしかない。
官憲ではなく隣近所がお互いに支え合えるような社会になることを望んで止まない。
そのためには、通報した事によって被害を受けないような法律、受けた場合の支援策を国は真剣に考えるべきだ。