「あぁ~あ」と、正直、残念に思う。
山口県光市母子殺害事件の差し戻し審の被告側弁護団ら関係者・関係機関に対して「処刑する」という脅迫状が 日本弁護士連合会に届いたそうだ。
脅迫状の文言は
「元少年を死刑に出来ぬのなら、元少年を助けようとする弁護士たちから処刑する」
「裁判で裁けないなら、武力で裁く」
「最悪の場合は最高裁判所長官並びに裁判官を射殺する」
などとワープロで打たれていたという。
私も被告に死刑を除外する理由は見当たらないと思っている。
死刑自体にも現行法の下では認容できることだ。
しかし、それは正常な環境下で正当な審理を経た正式な判決によってこそのみ行われるものであって、このような脅迫を伴う環境では裁判そのものの信ぴょう性も問われることになる。
もちろん、度の過ぎた悪戯もしくは実効性のない脅迫であろうと考えられる。
送られてきたものも脅迫文と模造の弾丸らしきものということで義憤に駆られた一部はねっ返りであろうと願いたい。
昨今、長崎市長銃撃事件を始めとして、東京町田と愛知長久手での立てこもりなど一般市民に紛れ込んだ暴力団関係者の銃撃など、銃器を乱用した事件が連続していることを考えると、一概に悪戯と言い難い部分もあるが。
それにしても、いくら義憤とは言え他人を殺すことで得られるものは何もない。
それどころか、この被告以下の畜生になって地獄に堕ちてしまうことだと自覚すべきだ。
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