山口県光市母子殺害事件の裁判で、被告側弁護団へ市民からネットなどを通じて「懲戒」を求める請求が数百件という単位で相次いでいることがわかった。
巨大掲示板絡みのようで全うな要求である可能性は低そうだが、暴発しそうな感がある。
それに対して有志と語る弁護士集団が数を頼んで「被告が弁護を受ける権利を否定する言動に抗議し、直ちに中止を求める」という緊急アピールを出した。
ちょっとまって欲しい。この裁判で、裁判をないがしろにしているのは弁護団ではないか。
最高裁判所では法廷戦術を駆使し、出席しなければならない法廷を私用で欠席するはこれまでに何の脈絡もなく新事実を持ち込んでくるは、差し戻し審の初公判ではもっと酷いことを言い出す始末。
私もこのブログをはじめ各所で弁護団の対応を批判しているが、その思いが法曹界という特殊な世界を知らない一般市民の考えなのだ。
「弁護士」と言えば何でも通ると思っている時代ではなくなったことを弁護士たちは知るべきだ。
先日も 在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)の関係で 日本弁護士連合会(日弁連)の元会長や 検察庁検察長・ 公安調査庁長官などを歴任した弁護士が違法と言われても仕方のない不動産売買を行ったり、福岡の飲酒運転による幼児3名虐殺事件でも 福岡県弁護士会の元会長のような 大物弁護士が 現業公務員の弁護を引き受けて「飲酒運転は認めるが普通に運転できた」なんて言ったり、と信頼ガタ落ち。
「被告が弁護を受ける権利」を養護するのは当然なことだ。
市民がなぜ怒りの声を上げているのかをもう一度考えてみてほしい。
というよりも、市民の素朴な疑問に法曹界は全く気づいていないのだ。
まして、市民が声を上げることは権利として認められていることではないのか。
それを妨害しようとするのは権力側の横暴でしかない。
いつから市民の権利を守る弁護士会でなくなったのか不思議にさえ思う。
権利というのは両面があることを忘れてはならないし、普段からその二面性を使い分けているではないか。
「あってはならない暴挙だ」